のどぐろちゃんの歌を口ずさみながら料理居酒屋に向かう。のどぐろとは日本海の赤い宝石とも言われる高級白身魚。今回のツアーの一番の目的はこののどぐろの塩焼きを食すことだった。
やわらかジューシーな肉質。一口ごとに広がる旨み。いやはや、さすがのうまさだった。
続いて日本海の海の幸の舟盛り。刺身は見るからに新鮮で、つやつやキラキラと輝いており、編成部・仁村(♀)が思わず「日本海の宝船や!」と彦摩呂さんばりに絶叫したほどだった。
3時間に渡ってうまいものをたらふく食い、次の店に移動する。全国の味噌をアテに焼酎を飲むというバーだ。8人でテーブルを囲む。さてどうやって盛り上がろうか?テレビ愛知企画で各種イベントに携わっている山崎さん(♂)から、「山手線ゲームをしよう」という提案があった。といっても普通の山手線ゲームではない。モノマネつきである。例えば「田中邦衛さんで、国の名前!」というお題が出たら、田中邦衛さんのモノマネをしながら国の名前を言っていくのである。
ひどい。みんなあまりにも似ていない。ただでさえ似ていないのに、「インド」とか「アゼルバイジャン共和国」とか、田中邦衛さんがあまり口にしないようなことを言うからますます似ないのだ。そこで、お題をいかにもそのタレントさんが言いそうな言葉にすることにした。例えば「中尾彬さんでダメ出し」というお題が出たら「違うんだよ」「能書きはいいんだよ」などと言っていくのである。
しかし、これがまたひどかった。というか発見だった。男たちはそれなりに中尾さんっぽいバリトンボイスが出せるけれども、あのような低い声が出せない女性たちに中尾彬さんのモノマネをさせると、ただいたずらに唇をとんがらせてうねうねと喋るだけで、結局のところ田中邦衛さんのモノマネと全く同じになるのだ。あまりのひどさに笑ってしまったが、笑っちゃった人の負けというルールがいつのまにか追加されており、私がお題を考えることになった。
「郷ひろみさんのモノマネで、最後にパンのつく言葉」
どうだろう?このお題は。郷ひろみさんのモノマネといえば「ジャパ~ン!」というフレーズだ。このフレーズと同じトーンで「シャンパ~ン!」とか「ジャムパ~ン!」とか叫べば、モノマネ下手なみなさんでもそこそこそれっぽい感じになるだろうという狙いである。
「アヤパ~ン!」
何で一人目からそんな答えが出ちゃうかな!あまりに意表をつかれ、噴き出してしまった。また私の負けである。
「薬師丸ひろ子さんで最後にカンがつく言葉」
同じパターンで出題してみた。映画「セーラー服と機関銃」のクライマックスシーン、機関銃をぶっぱなしたあとの名セリフ「カイ・・・カン」を意識したものである。今度は「カニ缶」とか「空き缶」とか、ある程度予想通りの答えが続いたが、それも5人目までだった。6人目の答えは・・・・。
「コ・・・カン」
なぜそんな言葉を選択するのか?薬師丸ひろ子さんが機関銃をぶっぱなしたあとにそんなセリフを言っているところを想像するとめちゃくちゃおかしい。また私の負けである。
つづく