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どまつりな日々 2007夏の日記 その2

8月17日

名古屋学生チーム「鯱」の取材。
両手を上げてジャンプするところで「シュワッチ!」と叫んでいたので、「おおー、ウルトラマンは永遠だなー」と感心していたら、どうやら「シュワッチ」ではなく「シャチ!」と叫んでいた模様。

8月19日

瀬戸市のチーム、瀬戸っ子舞遊の取材のために、JR中央本線に乗って定光寺駅へ向かう。
取材とはいえ、ちょっとした旅気分だ。
到着して驚いた。無人駅だった。駅前には広場もタクシー乗り場もなかった。
タクシー会社に電話したところ「ちょっと時間がかかりますけど・・・」と言われた。
多少待つことを覚悟して、カバンから「竜馬がゆく」を取り出して読み始めた。

この小説は18歳の時に読んで以来、何度も何度も読み返してきた。坂本竜馬先生は私に生きる勇気を与えてくれる。激しく落ち込むようなことがあるとついこの本に手がのびる。その結果何度も何度も読み返しているわけだ。そう考えると、落ち込んでばかりの人生ということがハッキリわかる。

今回はまだ激しく落ち込んではいないけれど、私はあんまり多忙だと鬱になる傾向があるので、「竜馬がゆく」を読んで「坂本先生はこんなに忙しかったのだ、それに比べれば自分など・・・」と納得させるために、この1ヶ月の間移動中やちょっとした空き時間にちびちびとページを開いているのだった。

それにしてもタクシーが来ない。
2回催促の電話をしたが、2回とも「もう間もなく着くと思いますけどね」という返事だった。

・・・・ついに55分が経過した。

おいっ!タクシーを待っている間に薩長同盟が成立してしまったじゃないか!

「どうなってんすか!」とタクシー会社に電話すると「駅に行ったんだけどいなかったから引き返したという連絡がありまして・・・」と言われた。
絶対にタクシーなど着ていない。こんな誰もいない駅で、気が付かないわけないじゃないか!
「もういいです!」と電話を切った。一応ですます調で抗議したが、「もういいです」のですは呪いを込めてDEATHと発音させて頂いた。

あとは歩くしかない。

定光寺駅から瀬戸っ子舞遊さんが練習している小学校までは3km。大した距離ではない。ただ、激しい夏の日差しが照りつけているのでタクシーで行こうと思っただけだ。55分前に歩き初めていればとっくに到着していたっつーの。もう大遅刻だ。ガンガン速足で進んでいく。

・・・・・・やられた。確かに3kmしかないが、ずっと登り道だよっ!
到着した時には、練習している踊り子の皆さんより汗だくになっていた。

つづく


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「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」(寺山修二)
「しゃかりきコロンブス」(光ゲンジ)

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