8月25日
いよいよどまつりが始まった。
私が所属している大須笑店街☆21のきょうの出番は朝10時の久屋大通り公園メインステージ、昼に大須観音会場、そして午後3時半の大津通りパレード会場である。
この大津通りパレード会場では4回演舞することになっており、その3回目の演舞が1次審査の対象となっている。
パレードに臨む前に代表から「人生を賭けて踊るように!」という訓示があった。
夜7時からのどまつりの生中継特番に出演する私は、きのう会社の人から「番組に支障が出るほど一生懸命踊ってくるなよ」と釘を刺されていた。
もしかしたら本当に人生を賭けての踊りになるかもしれないと思いつつ、刺された釘を引っこ抜いて踊ったのだった。
パレードが終わると、そのまま走ってテレビ愛知の栄オフィスへ向かう。
別れ際、チームのなまか(仲間)たちが「頑張って!」と笑顔で手を振ってくれた。100人の大声援を受ければやっぱり燃えるよね。仕事と踊り子の両立はしんどかったけれども、やっぱり参加してよかった。
「遅くなりましたー」と言いながらスタッフたちの集まっている部屋へ駆けこんだら、足がもつれて転んだ。
「え”え”-」
びっくりするスタッフたち。早速「だから仕事に支障が出るほど踊るなっていただろう」という声もあがる。
「いやいや、床のここんところがちょっと出っ張ってたもんですから・・・」と必死に言い訳したが、「出っ張ってない、出っ張ってない」と全員に打ち消された。
それぐらい疲れていたが、100人のなまか(仲間)の「頑張って!」が効いたのか、疲労が原因での失敗もなく2時間の生中継は無事終わった。
「カンパ~イ!」
撤収作業をしていたスタッフが帰ってくるのを待って、11時30分から番組の打ち上げが始まった。
「じゃあ、私はこのへんで失礼しまーす」
乾杯直後に席を立つ私。もう体力の限界だった。
「え”え”~」
スタッフたちの驚きの声を背中に受けつつ、会社をあとにした。明日も一日中踊るのだ。
つづく