河口湖への一泊2日の旅をおもしろおかしくブログに綴っていたら、バリ島へ行った四人のうちの一人、山川から挑戦状が送られてきました。「河口湖組に嫉妬を感じます。バリ島の旅もブログに書いて下さい!このままでは何だか負けた気がします」というのです。
挑戦状とは穏やかではありません。やや頭に血が上っているご様子。私のブログを高く評価してくれているのはとても嬉しいのですが、私がブログに書かないと負けた気がするというのはちょっと行き過ぎです。もうちょっと冷静に考えてみて下さい。
バリ島の4人がインドネシア料理に舌鼓を打ったのにひきかえ、河口湖組はソーセージだらけのバーべキューです。そちらがナシゴレンだ、ミーゴレンだと、ゴレンゴレンしてるのに、こちらはソーセージソーセージソーセージです。
そちらがバナナボートで爽快に波を切ったのにひきかえ、こっちは手漕ぎボートで波に翻弄されていました。湖といえどウェイクボードの人たちが近くを通ると大きな波が立つんです。おまけに左右均等に漕いでるはずなのに、グルグルグルグル回り続けて船酔いしかけました。
どう考えたって、バリ島が河口湖に負けるなんてことありえないんです。
山川に指定された店に行って待っていると、バリ島組の4人がパソコンを持ってやってきました。デジカメで撮りまくった写真を全て見せようというのです。
ツアーパンフレット通りの美しい空と海、コテージにはサファイヤブルーに輝くプール、その回りには美輪明広さんみたいな色をした熱帯の花が咲き乱れており、どの写真も「羨ましいだろー」と語りかけていましたこうなるともう、すね者の私は見る気がしなくなってしまいます。写真から目をそらし、出てきた料理をガツガツ食べ始めました。すると、ちゃんと見ていない私に憤慨した山川の口から「ちっくしょー」という声が発せられました。
ビックリしました。そう言いたいのはこっちですから。
それにしてもこの人たち飲んでばっかです。室内で撮られた写真の片隅には常に「ビンタン」というインドネシアのビールか、「コスモポリタン」というカクテルが写っていました。
なぜコスモポリタンかというと、この4人は「SEX and the CITY」にかぶれているからです。
ニューヨークを舞台に大人の女性の本音に迫ったドラマ「SEX and the CITY」のヒロインは30代の独身女性4人、バリ島組も30代独身女性4人です。バリ島組の4人は「SEX and the CITY」の4人に自分たちの姿を重ね合わせ、お互いをキャシー、サマンサ、ミランダ、シャーロットと呼び合っていたらしいです。ぷぷぷ。
こんなこと言ったらまた怒られそうなので黙っていましたが、セブン、エース、タロウ、レオとお互いを呼び合っていた小学校時代のウルトラマンごっこを思い出しました。
そんな4人が、明かりを落としたコテージで車座になって語り合っている様子を固定カメラで撮影した動画もありました。まさに隠し撮りといった趣です。すでに泥酔していたミランダが「私は束縛されたくないのー」と独白を始めたらしいのですが、私は音声を聞かせてもらえませんでした。恥ずかしくて聞かせられないというのです。そういうところを聞かせてくれたら今回は「SEX and the CITY」みたいなコラムが書けたかもしれないんですけどねー。
面白そうなところは書かせてもらえないとなると、あとに残るのは羨ましさだけです。これではブログに書こうというモチベーションが湧いてきません。ハッキリ「書けません」とお断りしたところ、4人の逆鱗に触れてしまいました。
それでも拒否しましたら「じゃあ書かなくてもいいから、はっきり河口湖組はバリ島組に負けましたって言ってください」と言われました。
ええーっ!
私は「書けない」とは言いましたが、バリ島の方が河口湖より楽しくないとは一言も言ってないのです。むしろ逆です。河口湖とバリ島では最初からレベルが違います。勝負になりません。こちらは最初から白旗をあげているのです。それなのに「負けを認めろ」とはどういうことなのでしょう?白旗をあげているのに「それはクリーム色じゃないのか?」と絡まれている感じです。あまりに理不尽ではないかと思いましたが、相手は4人です。私は泣く泣く要求に従いました。
「・・・負けました」
「イエ~イ!」
イエ~イって・・・・・・・。
(夕陽のタナロット寺院だって)