主演映画「おくりびと」がオスカー受賞という快挙を成し遂げた本木雅弘さんといえば、元シブがき隊です。
1988年、私は東京のラジオ局でアルバイトをしていたんですが、そこへ、解散を間近に控えたシブがき隊がやってきました。
窓から外を見ると、局の周りはおっかけの皆さんでいっぱいでした。
「3人が揃っている姿を目に焼き付けたい」
番組出演を終えた3人が出てくるのを今か今かと待ち構えています。
そんな中、勤務を終えて帰ることになりました。
エレベーターから出たとたん、玄関の向こうから「きたっ!」という声が聞こえました。私19歳でしたから、年、格好がそれっぽかったんでしょうね、シブがき隊が出てきたと勘違いした人がいたんです。
連鎖反応でキャアアアアアーという絶叫が次々に起きて、大変な騒ぎになりました。
わ~、どうしよ~、と思いながらも歩いていくと、キャアーは萎んで、「なんだ」とか「誰やねん?」とか「ふざけるな!」という罵声に変わりました。
私は決してふざけてなかったんですけどね。キャーと言われたのが嬉しくて、思わずニヤけてしまったのが彼女たちの癇に障ったみたいです。