ワゴン車に乗って、ブルックリンへ行くツアーに参加した。

ガイド兼運転手の男性が難しい顔をしてこう言った。

「これ見てくださいよ。今朝やられてました」

ワゴン車のサイドミラーが両方ともきれいにはぎ取られていた。

自動車部品の盗難が多発しているそうだ。

盗まれた部品は中古自動車部品を扱う店に買い取られ、時にはそこで自分が盗まれた部品を買う羽目になることもあるとか。

それでも「昔だったら車ごと盗まれていたから、それに比べたら治安はよくなっている」ということらしい。

その車の中で、こんな光景も見た。

ドイツ製の高級外車が道路の真ん中で停まっていた。

一応、二つの車線が合流する三角州のようなところで停まっていたので、追突されることはなかったが、それにしても変なところで停車している。

ドライバーが鼻の下に手のひらを置いて、顔を上に向けていた。

鼻血が出たのか!

最初はそう思った。

「あれはコカイン吸ってますね」

近くにはウォール街があった。

ガイドさんの話ではコカインを吸いながら株の売買をする人が結構いるらしい。

そのほうがテンションあがるのか、感覚が鋭敏になるのか、よくわからないけれど。

そんなもの吸って運転って・・・・・やっぱりニューヨークは恐ろしいなあ・・・・。

ブルックリン橋のたもとの公園でたたずみながら、そんなことを考えていると、入れ墨をした怖そうな感じの男性の姿が目に入った。

目を合わせないようにしようと思ったが、私の目は彼ののど元の入れ墨に捉えられてしまった。

漢字2文字。
 


「家庭」
 
 
…意外といい人かも。

相澤 伸郎 @ 2012年9月12日 10:58

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