テレビ愛知

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2008年04月 バックナンバー


2008年04月09日

上手な人の使い方

エレベーターの中で耳にした女子大生2人の会話です。
「バイト何やってんの?」
「イベントコンパニオン」
「(ちょっと意外という表情で)えー、すごいじゃん・・・。どんなことすんの?」
「ティッシュ配り」
「へえー・・・。(それはイベントコンパニオンというのかしら?という表情)」
「(その表情を読み取ったらしく)あ、イベントの仕事もあるんだけど、マネージャーが『キミがティッシュを配るとティッシュのハケがいいから』って言って、ティッシュ配りの仕事があるとそっちに優先的に回されちゃうんだよねー」

2008年04月12日

うた魂

高校の合唱部を舞台にした映画『うた魂』観ました。
とてもよかったです。
特に不良学生たちによる尾崎豊さんの『15の夜』の合唱が素晴らしかったです。
「本当に共感できる歌しか歌わない、全身全霊を込めて歌わないと歌に対して失礼だ」というのが彼らの考え方です。
迫力のある歌声でした。
家に帰り、久々に尾崎さんのCDを聴きました。
私は一度CDプレイヤーに入れるとしばらくそのCDをヘビーローテーションで聴く傾向があります。
要は入れたら入れっぱなしということです。
最近自宅で加圧トレーニングを始めたのですが、その最中にも尾崎豊さんの『卒業』が流れました。
10代の若者の魂の叫びをBGMにしながら、39歳の中年が皮下脂肪を揺らすのって、もしかして歌に対して失礼にあたるのかしらん?
でも私だって一生懸命闘っているのです。
♪この脂肪からの卒業~
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2008年04月20日

ヨン様の憂鬱 その1

2月のある木曜日の夕方、取材から戻ると、私の机の上にヨン様の写真が置かれていた。
「日曜日にこれになってもらいます」
広報部・大久保(♀)が置いていったものだった。
日曜日に事業部・山川(♀)の誕生パーティーが行われることになっていた。
そのサプライズ企画として私がヨン様に変装するらしい。
しかし、なぜ今ヨン様なのか・・・・。

さらに翌々日の土曜日、大久保からメールが来た。
「青系か白のマフラーとストンとした感じの白か水色のハーフコートを持ってませんか?」
マフラーは赤系しかないし、コートは黒しか持ってないと返信したところ、「じゃあ、マフラーはこちらで用意します。黒いコートと普段かけているメガネを持ってきて下さい」というメールが返ってきた。
あのメガネとコートでいいの!?まるでヨン様じゃないんだけど・・・・。
でも大久保はあまり気にならないらしく、とっとと私の当日の段取りを決めて、命令書を送ってきた。
「パーティーの途中で頃合を見計らって着替えてください。カツラとマフラーは店の人に預けておきます。着替えたら『サランヘヨ』と言って山川さんに雪だるまを渡して下さい」
私がやるべきことはわかったが、最後まで一番大事なことについては触れずじまいだった。
何故ヨン様なのだろうか?
きっと山川の理想のタイプが実はヨン様か、今ごろになって冬のソナタにはまっているかだろう。今までそんな情報を耳にしたことはないが、特に説明がない以上そう理解するのが自然だ。うん、たぶん、そうだ。

当日の夜。店に到着するとすでに山川と大久保、そして事業部・加藤がいた。
3人とも30代の独身女性である。
誕生日パーティーだけに自然に年齢の話になり、いつのまにか世の中の男性に対しての憤りを吐き出す会になっていた。
「男たちは賞味期限を気にしすぎなんだよっ!」
男たちよ、もっと30代の女性に目を向けろということが言いたいらしい。
「若い女の子なんか生モノと同じで危ないよ。お腹壊すことだってあるよ」
仲間の一人が最近生モノに当たって大変な思いをしたという事件があったために、こんな例えが出てきたようだ。
「新しければいいってもんじゃないよっ!」
たぶん生モノの件に関しては本当に新鮮なモノだったら当たらなかったはずなので、新しければいいってもんだと思うけれど、彼女たちが言いたいのはそういうことではなく、「私たちはいろいろな世間の風にもまれているうちに、新鮮さ以外のおいしさを醸し出せるようになってきてるのよ」ということらしく、こう続けた。
「私たちはちゃんと調理してあるからお腹に優しいもんね。賞味期限切れてもおいしく食べられるよ」
その当時大きな問題になっていた「賞味期限の改ざん」という言葉が脳裏をよぎり、思わず眉間に皺を寄せた私をチラリと見て、山川がフウーッと息を吐きながら言った。
「まあ、本当に大切なものは目に見えないってことやね」
えーっ!
どこからその結論は導き出されたの?
三段階ぐらい手続きをすっとばしたような唐突さに面食らってしまったが、どうやら「『30代女性のおいしさ』、つまり『30台女性の内面の美しさ』は目に見えないから男性になかなかわかってもらえない。見た目だけでなく、もっと中身を見て」ということが言いたかったようだ。

つづく

2008年04月21日

ヨン様の憂鬱 その2

やがて最後の参加者、制作部・宮田(♀)が合流した。
そろそろヨン様が登場しやすい雰囲気を作り出さなくてはいけない。会話をそちらの方に誘導することにした。
「SEX and the CITYが映画化されるんだよね?」
私以外の4人がかなりはまったドラマである。アメリカのテレビドラマで一しきり盛り上がったところで、「ところで韓国ドラマなんかも見たりするの?」という流れに持っていく。そして山川の口からヨン様への愛が語られたところで変身するというのが私の目論見だった。
「山川は冬ソナとか見てたんだよね?」
「あたし見てないです」
「ええっ!!見てないの?!」
「はい、見たことないです」
えええええええーっ!すげええビックリ!!!サプライズ企画でサプライズさせるはずの私がサプライズしていた。ものすごく驚いたのにその驚きを口に出すわけにもいかない。
「何でヨン様なの?」とナプキンにしたためて、隣の大久保にチラッと見せたが、まるで見ないふりをされた。
今ごろこんなとこで聞くなという感じである。

「よくわかんないけど、やる」
私は悲壮な覚悟を決めた。

つづく

2008年04月22日

ヨン様の憂鬱 その3

私たちの席は2階にセッティングされており、私は一階で着替えることになっていた。
一階に下りていき、店の人に「例のものを」とお願いすると紙袋を渡された。
中から出てきたのは、金髪のカツラだった。
「これヨン様じゃねーじゃん!」
またまた、サプライズである。
かつてダウンタウンのごっつええ感じに出てきた「パーティー行かなアカンねん」が口癖の外国人キャラクター、ミスター・ベーターみたいなカツラである。
これを被って「サランヘヨ」って言わなアカンねん・・・。
青いマフラーも用意されていたが、予算の都合で子供用のものを買ったのだろうか?通常のものより2回りくらい小さい。マフラーをグルングルン巻きにしてこそのヨン様なのに・・・。
そして私が普段使っているメガネと黒いコート。
「一体私は誰でしょう?」
記憶を失ったことにして逃げ出したかった。
強いて「私は誰でしょう?」と道行く人に聞いたとしたらきっと「耐震偽装のあの人!」という答えが返ってきただろう。4.jpg

今まで似ていると言われたことはなかったけれど、眼鏡をかけた人間が出来の悪いカツラを被ると、どうしてもあの人に似てしまうものらしい。

つづく

2008年04月23日

ヨン様の憂鬱 その4

一階には結構他のお客さんがいたが、金のカツラを被った私をみんな見て見ぬフリをしていた。これが今回一番辛かったことである。
早く2階に上がりたい・・・。
やがて2階から「冬のソナタ」のテーマが流れてきた。
私はこれを待っていたのだ。
BGMさえあれば何とか伝わるはずだ。
音楽の力を借りて、私はヨン様になりきった。「冬のソナタ」なんか一度も見たことないくせに。
階段を上り、雪だるまを山川に渡した。
「サランヘヨ」
つづいて店の人がバースデーケーキを運んできた。特製のキムチ入りケーキである。428.jpg

そんなものまで店の人にお願いしていたらしい。
ロウソクの火を吹き消し、まるで罰ゲームのようなバースデーケーキをおいしそうにほおばる山川。
一体なぜキムチなのか?なぜこんなに韓国にこだわるのか?
私はまだ理解していなかったが、私が渡した雪だるまの底から1万円分の旅行券が出てきたところで、ようやく理解した。
「みんなで一緒に韓国に行こう!」ということらしい。
今回のバースデーパーティーは韓国旅行へのテンションを盛り上げるイベントでもあったのだった。

しかし、あれから2ヶ月、韓国旅行は実現していない。予定も立っていないようだ。
またヨン様に変装した意味を見失いそうである。

おしまい

2008年04月25日

紀元前1万年

3年半前、トム・ハンクスさんにインタビューしたことがあります。
もちろん通訳つきです。
そのとき私が口にした英語はインタビュー前の「Nice to meet you」とインタビュー後の「Thank you」とマイクロフォンに頭をぶつけたときに口走った「OH!」だけでした。

そんな私が映画、紀元前1万年のローランド・エメリッヒ監督と主演のスティーブン・ストレイトさんにインタビューすることになりました。
今回も通訳つきですが、挨拶だけは英語で、しかも決り文句以外のことを言おうと、あらかじめ英作文したものを憶えてインタビューに臨みました。
最新のCGを大量に使って見事に1万年前の世界を蘇らせたエメリッヒ監督に対しては、労力を惜しまない姿勢に対する賛辞を送り、一番力を入れたというマンモス狩りのシーンに話が及んだところで、「マンモスには圧倒されましたよ」という相槌を英語で入れてみました。
トム・ハンクスさんの時は終始わかってんだかわかってないんだかよくわからないような曖昧な笑顔を浮かべ続けた私でしたが、今回は「コイツ、結構英語わかるみたいだぞ」と見せかけることに成功した気がします。
わかってんだかわかってないんだかわからないようなヤツに話すよりはるかに話しやすかったはずです。
そして、ストレイトさんに対して私が用意していた挨拶は「Who are you?(あんた誰?)」でした。
石器時代人を演じたストレイトさんは映画の中ではドレッドヘア&髭面、そして半裸でした。
映画とは別人ですねというのを冗談っぽく言って、軽く笑いをとろうという目論見です。
でも、冗談として受け取ってもらえるのか今いち自信がありません。
私は日本人からも時々「冗談か本気かわからない」と言われてしまうタイプの人間です。
アメリカ人相手にいきなり「あんた誰?」なんて言っていいんでしょうか?「おまえこそ誰だ?」と言われたら返す言葉もありません
結局「ちがう人みたい」と、ためらいのヴェールの向こうから挨拶しました。
するとストレイトさんは笑って「そりゃそうさ、あのままだったら不気味だよねー」と言いました。
メチャクチャいい人です。ずっと笑顔なんです。それもとびきり素敵な笑顔なんです。私が女性だったら確実にポワワ~ンってなってますよ。
ポワワ~ンとまではならなかったものの、すっかり楽しい気分になった私は調子に乗って最後に「I really enjoyed our conversation」と声をかけました。
挨拶以外全部通訳してもらっておきながらour conversationって言っていいんですかね。

あーあ、通訳さんなしでインタビューできたら本当にいいなあー。
改めて英語への学習意欲を燃やしたはずの私でしたが、中国語の勉強を始めてしまいそうだったりもします。
先日、英語講座を見ようと教育テレビをつけたところ、まだちょっと早い時間で、中国語講座をやっていたのですが、そのアシスタントがめちゃくちゃカワイ子ちゃんだったのです。
ローラ・チャンさんというそうです。
あまりの可愛さにテレビの前で「ワオ!」と言ってしまいました。
「ワオ!」という日本人離れした声が出たのは、英語講座を見るために脳が外国人モードになっていたせいだと思われます。

ローラ・チャンさんで思い出しましたが、私は女の子をちゃん付けで呼んだことがありません。
なんか恥ずかしいのです。
ですからローラ・チャンさんもローラ・チャンちゃんと呼べないです。
「ちゃん付けで呼んだらもっと世界が広がるのに・・・・」と他局の一回り年下の女子アナに上から目線でアドバイスされたこともありますが、実行出来ていません。

そんな私ですが、最近会社の目上の方から「相澤ちゃん」と呼ばれることが多くなりました。
4月に課長に昇進したのですが、その頃から急に「ちゃん」付けされるようになったのは、もう管理職なのだから呼び捨てはふさわしくないということなんでしょうか?
苗字にちゃん付けって、いかにも業界って感じですね。
入社17年目でやっと業界入りを果たした気がします。

2008年04月27日

新しいイス

報道フロアのアナウンサー用のイスは、背もたれがナイロンのメッシュになっています。
カッコイイですね。427.jpg

でも、そのためにしょっちゅうパチッっ!と静電気が起きるんです。
私は電気イスと呼んでいます。

2008年04月28日

伊達公子さん現役復帰

伊達公子さんが現役復帰を果たしたとたん、私が通っているテニススクールの練習メニューにもいきなりライジングショットが加わりました。
やっぱりテニス界の期待は大きいみたいです。

アナウンサーの動画を見る!

プロフィール

【最近面白かった漫画】
「三月のライオン」
「とめはねっ!」
「宇宙兄弟」
「モテキ」
「へうげもの」
「もやしもん」
「こさめちゃん」
「犬のジュース屋さん Z」

【好きな言葉】
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」(寺山修二)
「しゃかりきコロンブス」(光ゲンジ)

【担当番組】
ニュースデータで解析!サンデージャーナル、特番など

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