蜩ノ記 インタビュー その4

2014年9月26日

相澤「岡田准一さんと初めて共演された感想は?」
   

役所さん「岡田くん、岡田くんって、ジャニーズの人たちは「くん」って呼ばれてるけど・・・・・、何人か一緒に仕事しましたけど、彼らは子供のときからプロでやってますんで、本当にプロフェッショナルで・・・。岡田くんは、特に武道に興味を持って自分でもやってますし、時代劇がよく似合う俳優さんだなと思いました」

  
相澤「役所さん演じる秋谷と岡田さん演じる庄三郎の師弟愛がこの作品のテーマの一つでしたが、監督の目には役所さんと岡田さんの関係はどう映ったんでしょうか?」
  

小泉監督「岡田さんは、役所さんへの尊敬の念を非常に強く持ってるんですよね。役所さんがやってるときに見に来てるんですよ。キャメラの後ろの方に。どういうお芝居をされるのかなって。それが自然とお芝居の中に出てきて、それが生かせたのが一番良かったと思ってますけど」
  
相澤「師弟愛、そして夫婦の愛も描かれていました。原田美枝子さん演じる織江と秋谷のような夫婦をどう思いますか?」
   
 
役所さん「羨ましいですよね。立派な奥さんですよね。結局ああいう奥さんがいるからこそ、秋谷はわだかまることなく、悔いを残さず、結局晴れ晴れと最後の務めに出られたんじゃないかと思います」
  
相澤「最後、秋谷を送り出す前の二人のやりとりが・・・・あ、ネタばれになっちゃいますかね(笑)。ここでは詳しく話さないほうがいいですね」

  
小泉監督「よく黒沢さんはね、映画を撮ってるのに『ここは映画になった』っていう言い方をするんですよ。僕はラストの二人のやりとりは『ここは映画になったな』と。つまり、小説でも音楽でもなく、映画でなければ表現できない、そういうところがつかめたんじゃないかなと思ってます。自分ではね。だから、そこを観てほしいですね」

  
おしまい

相澤 伸郎 @ 2014年9月26日 10:27

ページトップへページトップへ