令和7年7月17日
令和7年7月17日はレイワシチネン・シチガツジューシチニチと読むのが正しいとされている。
最近「17日」をジューナナニチと読む人が増えている。
テレビでもイベント告知CMなどでジューナナニチと読んでいるのをちょくちょく耳にするようになってきた。
最近もディレクターに「ジューナナ」のほが聞き取りやすいんですけどね・・・ダメですか?」と訊かれ「ダメです。NHKの出しているアクセント辞典にもジューシチニチしか載っていません」とアナウンサーらしいことを言って臨んだナレーション収録で「ジューイチっぽく聞こえたんでもう一回お願いします」と録り直しを求められるという、アナウンサーにあるまじき醜態をさらしたばかりだ。
シチとナナの使い分けにルールはあるのだろうか?
アクセント辞典で改めて調べてみると、シチは「7月」とか「7時」「7年」「7人」という使用頻度の高い言葉で使われているが、圧倒的多数の助数詞でナナのほうが使われていた。
すでに「7年(ナナネン)」と「7人(ナナネン)」はアクセント辞典でも【許容】となっているので、シチは消えゆく運命なのかもしれない。
もっと深刻なのは4(シ)だった。
アクセント辞典の助数詞発音一覧表に掲載されている258の助数詞のうちシと読むのは「4月」と官位の「四位」だけだった。
官位はほとんどの人にとって縁がないものなので、事実上「4月」ぐらいしかシの出番はないのだ。
ちなみにシチもシも音読み。
「イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク、シチ、ハチ、キュー、ジュー」と数えるときは全部音読みなのに、「ジュー、キュー、ハチ、ナナ、ロク、ゴー、ヨン、サン、ニー、イチ」とカウントダウンの時に4と7だけ訓読みになるのはなんでだろう?
結局読み方にルールなんてなく、なんとなく読みやすいほうになっているだけだとすれば、そのうちジューナナニチも7月(ナナガツ)も7時(ナナジ)も普通になっていくのかもしれない。