知覧の特攻平和会館などを見学し、午後遅く鹿児島市へ移動。
夕暮れ迫る城山にのぼり、桜島を眺め、鹿児島港からフェリーに乗ってその桜島に渡る。
桜島と大隈半島は陸続きなので、桜島に渡ったあとはマッキーの実家がある鹿屋市までドライブだ。
まだ1時間以上かかる。
もはや車の中で起きているのはドライバーの岸本と私だけだった。
みんな疲れ切っていた。
そんな中でなぜ私が起きていられたのか?・・・・・昼間後部座席で結構寝ていたからである。
一人眠気と戦っていた岸本からSOSが出された。
「やばいっす。眠いっす。相澤さん、何か面白い話をして下さい」
「何か面白い話して」というフリほどイヤなものはないが、そんなこと言っていられない。
5人の命がかかっているのだ。
「薬局で育毛剤を買ったら、店員さんに『いつもありがとうございます』と言われてしまった話」
「抽選会の司会をしていた某アナが『マツタケとメロンの詰め合わせ』を当てた7歳の男の子にむかって『親孝行ですねー』ぐらいのことを言えばいいものを『これで恩返し出来ますね!』とやたら大げさな表現を使った話」など思いつくままに喋った。
ネタを吟味しているヒマはなかった。
沈黙は死を意味するのだ。
それに私には頑張らなければいけない理由があった。
そもそも岸本がこんなに長時間ハンドルを握るハメになったのは私のせいなのだ。
当初私もドライバーの一人にカウントされていたのだが、断ったのだ。
3年も運転していないのだからしょうがない。
とはいえ、鹿児島の道路は車線も少なく、私の大嫌いな車線変更もほとんどする必要がない。
もしかしたら運転を思い出す絶好の機会だったかも・・・・なんて思い始めたところ、壊れた車を3人の男性が押している光景を見た。
交差点で事故があったらしい。
何でこんな何てことない交差点で事故が起きたのだろうか?
マッキーの家に着いてから「そこの交差点で事故があったみたいですよ」とマッキーのお母さんに報告すると「鹿屋市は全国的に見ても極めて交通死亡事故が多いって問題になっているんですよ」という答えが返ってきた。
やっぱり運転しなくてよかった。
相澤さん こんばんは
普段運転してないと、本当に怖いですよね。
実は、私も10年運転していません… (T_T)