中学生円山 インタビュー その3
平岡さんが撮影中一番大変だったシーンは?
平岡さん「一番恥ずかしかったのは、レスリングの部活中にパンツを脱いでいるシーンですね。周りに女子部員とかも結構いて。その前にも脱ぐシーンがたくさんあって、恥ずかしいのはもう慣れたはずだったんですけど・・・。それに、レスリング部員の男の子たちが本当にレスリングやってる子たちで、子役とかじゃないんで、めちゃくちゃバカにしてくるんですよ。めちゃくちゃ笑われて・・・こっちは真剣にやってんのに!」
宮藤監督「あのシーンの前にも克也がパンツを脱いでおかしなことをやるシーンはたくさんあったんですけど、あのシーンの撮影に呼ばれたレスリング部の子たちはその日初めて来てるからもうおかしくておかしくて、ずーっと笑ってるんですよ。僕も『お前ら、笑ってたら終わんねーぞ』って結構言って、『ちゃんとやろう、ちゃんとやろう』ってやらして・・・、もうちょっと可哀そうだなて思うぐらい繰り返し撮影して・・・。あのシーンはもう笑いを通り越して感動を覚えるようなシーンにしたかったんですけど、実際そういう撮影になりました。レスリング部の顧問の先生たちも来てたんですけど、『あの子たちがレスリング以外であんなに真剣になったの初めて見た!』って・・・」
平岡さんは完成した映画を見てどう思いましたか?
平岡さん「撮影中はパンツを脱ぐシーンなんかも『恥ずかしがってる場合じゃない』って空気だったので、そんなに気になんなかったですけど、試写を見たときはやっぱりちょっと恥ずかしかったですね。隣に母親もいたし・・・」
お母さんは何て言ってましたか?
平岡さん「お母さんは・・・えーと・・・『…うん』としか言ってなかったです」
宮藤監督「お母さんに見せるものじゃないからね、コレ。お母さんに見せないものを映画にしたから。お母さんに見られたくないことしかやってないです。映画の中では」
つづく