鶴瓶さんにインタビュー その2

2013年9月 6日

相澤「前作『怪盗グルーの月泥棒』に続いて、3年ぶりにグルーの吹き替えをされたわけですが、アフレコにあたってはすぐにグルーの気持ちに戻れましたか?」
  

鶴瓶さん「そんな・・・前のグルーの気持ちもわからへんのに・・・。いやいや、ホントにみなさん、アフレコやらはれへんからわからへんのやろうけど、『どんなやったろ?』って思いますよ。3年あいて、もっぺんアフレコすると『どうやってやんのやろう?』って思いますねえ・・・・・。プロの声優さんは違いますよ。あの人らうまいがな。・・・・山寺さん。あんな人なんかもう・・・・、そやな、今回の俺ぐらいの長さの出番やったら1時間半か、2時間ぐらいでやりますよ。僕ら三日ぐらいかかるですよ。・・・・いっぺんやんなはれ!ホンマ細かいよー。セリフの秒数あわして・・・・、口の動きあわして・・・・。で、大阪弁に変換せなあかんのですよ。書いてある台本は標準語なんですよ。もともとグルーがしゃべってるのは英語でしょ?吹き替え版の監督は東京の人なんですよ。だから大阪弁わからないでしょ?俺はそこで大阪弁に変えなあかんの。どれだけしんどいか。で、感情入れなあかんのですよ。画面のキャラクターの口の動きは決まってますからね。口の動きがずれると監督から『ちょっとパクリました』言うんですよ。言葉を発してないところで、グルーの口がパクパク動いてしまってるってことでしょうね。そりゃ元の英語のセリフと違うこと言うとんのやから、そりゃそうやろ!それをね、3畳くらいの小さな部屋で11時間くらいしゃべらされるんですよ。ノイローゼなりますよ」
  

相澤「今回、鶴瓶さんと同じく声優が本職じゃない中島美嘉さんや中井貴一さんも参加されてますよね?」
   
鶴瓶さん「中島美嘉も中井貴一もうまいんですよ。でも、あの人たちは標準語で書かれた台本を読んだらいいんですから。僕は違いますから!そこだけは言うときますわ」


  
つづく

相澤 伸郎 @ 2013年9月 6日 11:18

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