青天の霹靂 インタビュー その2
相澤 「完成した映画をごらんになって、劇団ひとり監督の、特にどんなところにセンスを感じましたか?」
大泉さん 「今の時代に96分の映画って、なかなかないですよね?1時間半で見応えのある実写の映画って・・・・。長くするのは簡単・・・・簡単って言っちゃ失礼ですけど、やりたいことやっていくと大体長くなるんですよ。それをあえて短く作るっていうのはねー・・・・。
いろんなところがセンスがよかったですね。
前半は割と曲がかかんないんですよ。普通もっと音楽かかるんですよね。テンポ出したり、客を引き込むためにも。でも、かかんないんですよ、音楽が。それが、僕が演じている晴夫がタイムスリップして物語が展開していくところから曲がかかっていくっていうのもなんか・・・・・(軽く舌打ち)・・・・・センスあんなーって」
劇団ひとりさん 「なんでイヤイヤなの!」
大泉さん 「かかる曲が少ないんだけど、その分効果的で、まんまと術中にはまっていくんですよね。もう普通の視聴者になってましたね。試写って大概自分の演技を確認するっていうつらい作業でもあるんですよね。『あーあ…』みたいな、『やれやれ』みたいな思いで観たりするものなのに、この作品はホント引き込まれて観てましたね。自分がマジックをするシーンだけは『うううーっ…大丈夫か?』みたいな感じだったけど・・・・・。
出演者をこれだけぐーって引き込む映画ってすごい!って思いましたね。こっちは知ってるんだからね、ストーリーを。・・・・・・大したもんですよ」
つづく