蜩ノ記 インタビュー その2

2014年9月24日

役所さん「所作っていうのは、それをやることによって自分たちの気持ちの部分で何か変わるんですよね。ま、めんどくさいんですよ、所作っていちいち。でも、そういうことに押し込んでいった動きの中で、自分の気持ちも何となくきれいな感じになるっていうか、凛とした感じになる雰囲気は自分の中に入ってきますね。不自由だけど、やっぱり昔の人は、姿、形の美しさにこだわりがあったんでしょうね」
相澤「この作品に出てくる人たちは、所作も美しいし、言葉づかいも、生き方も美しいですよね。そういう人たちを描くのは、どうしてなんですか?」
小泉監督「黒沢さんが常々『美しい映画を』っていう風に僕たちにおっしゃってたんですよね。『美しい映画を僕は撮りたいんだ』って。黒沢さんが向いている方向に僕も進みたい、どうしたって・・・。美しさというのは形であったり、心であったり、自然だったり、いろいろあると思いますけど、黒沢さんが求めている美しさは何なのか?・・・・そういうものに少しでも近づきたいなってのは大きいんですよ」
つづく

相澤 伸郎 @ 2014年9月24日 12:20

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