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2005年11月 バックナンバー


2005年11月02日

ハロウィンの夜に

おとといは洋食でピザやハンバーグ三昧、きのうは中華。食欲の秋に身を任せていたら大変なことになりそうだ・・・と思っていたら、スポーツ部の山根から「肉食いに行きませんか?」と誘いの電話。きょう休みだった山根はスポーツジムでたっぷりと汗を流し、かなり腹をすかせているという。しかしこっちは最近運動不足でもあり、三日続けてこってりディナーは避けたかったので、「焼肉は遠慮したいが、モツ鍋ならば」と答えた。大して差がないように感じるかもしれないが、モツ鍋は15年ぐらい前にブームになったときは、ローカロリーな食べ物として紹介されていたはずだ。

席につき、モツ鍋とサラダを注文する。カプサイシンダイエットも辞さない覚悟で「ピリ辛サラダ」である。しかし、口にしてみると思いのほか辛く、早々にカプサイシンダイエットは断念せざるをえなかった。何か他のものでヘルシーさを補わなくては。そうだ、豆腐だ。モツが煮える前に、フライング気味に鍋の中の豆腐に手をつける。

「相澤さん、もう食っちゃうっすか?」

「豆腐はいいんだよ。山根もジムに行ってきたばかりなら、肉より豆腐食べなきゃ。筋肉つけたいなら大豆のタンパク質が一番だよ」

「大豆は畑の肉っすからね」

「筋肉は畑で作れ!ってことだな」

「筋肉は畑で作れ!」思いつきで口にしたわりに、なかなかいいフレーズだったので、もう一度言ってみた。山根が「勉強になりますっ」などと気持ちのいい合いの手を入れるので、さらにもう一度「筋肉は畑で作れ!」と繰り返した。くどいのは酔っている証拠。すでに芋焼酎もいい感じですすんでいたのだった。モツ鍋のスープのオレンジ色と、芋焼酎のボトルのでテーブルの上はハロウィン色に染まっており、ちょっとしたパーティー気分だ。鍋の中ではモツたちがグツグツとダンスを踊っている。あれ?モツってこんなにスープに浮かぶものだっただろうか?かなり脂身が多い。ぶくぶく白い脂身はまるでカリフラワーのようだ。こんなに内臓に脂肪をつけちゃダメだよなーと言いつつ、二人で5人前を食したのだった。

2005年11月11日

ボルネオ ネイチャーリゾートの旅 その1

Kif_0604_1   猫に行き先、尋ねてみれば 旅行が好きで マタタビだ  歌丸です。いや、歌丸じゃないんだけれども、また旅だ。行き先はボルネオ。ボルネオは日本から南へ4000km、東南アジアの熱帯の島である。私は小学生の時、オランウータンの住む島としてボルネオを紹介している本を読んで以来、この島に憧憬を抱きつづけていた。小学生の頃にタイムスリップして、「お前、将来ボルネオに遊びに行くぞ」と教えてやったら、飛び上がって喜ぶだろう。でも、それがいい年した独身男の一人旅になってしまったことを伝えたらどうだろう?泣き出すかもしれないな。

何はともあれ、オランウータンである。敷地内にオランウータンが暮らす熱帯雨林があるというホテルをとった。高級リゾートホテルである。オランウータンのために奮発したのだ。到着してみてちょっとビビった。贅沢すぎたかもしれない。ロビーでは民族Kif_0635楽器の生演奏でお出迎え、目の前には3kmにわたってプライベートビーチが広がり、隣はゴルフコース、レストランやバーも高級感にあふれている。部屋もとても広々としており、ベッドがバカでかい。ダブルベッドに一人で寝るのだから、元 々でかいのであるが、普通のダブルベッドよりはるかに横幅がある。の字になってももてあまし、の字になって寝る。

眠りについたのは深夜1時過ぎだったが、翌朝6時前、ガバッと目を覚ました。聞いたことの無い鳥の鳴き声が聞こえてきたのだ。カーテンを開け、窓のすぐ向こうの熱帯雨林を見回した。とても伸びやかな声があたりに響きつづけていたが、姿は見えない。

結局、この美声の持ち主は見られなかったが、朝食を食べにレストランへ向かう道すがら、庭で、鮮やかなKif_0645黄色の花から、これまた鮮やかな発色のいい黄色の腹をした体長4cKif_0510_1 mほどの小鳥が蜜を吸っているのや、しっぽまで入れると1mを超えるオオトカゲが青紫の舌をチョロチョロ出し入れしながらのそのそ歩き回っているのが見られた。期待していた熱帯の生き物を続けざまに目にして朝からテンションがあがる。次は真打ち、オランウータンの登場だ。

つづく

2005年11月23日

ボルネオ ネイチャーリゾートの旅 その2

Kif_0440  ホテルの敷地内にある熱帯雨林は26haもの広さがあり、宿泊客のためにその中を見て回るさまざまなツアーが用意されていた。中でも一番人気はオランウータンツアーである。

「ここには2歳から7歳のオランウータン6頭が保護されています。通常オランウータンは8歳まで親と暮らすのですが、彼らは密猟や森の火事で親を失ってしまったのです」

ガイドから簡単な説明を受けたあと、熱帯雨林の中をぞろぞろと一列になって歩いていく。参加者は20人ほどである。5分ほど細く険しい山道を登っていくと、オランウータンのエサ場があり、すでに3頭のオランウータンが集まっていた。15mぐらい離れたところから観察する。まだ子供なので動きがいい。まるでカメラを意識しているかのように、左手と右足で別々の木をつかんで全身を目一杯伸ばしたポーズや、両手で枝にぶら下がりながら、モンキーバナナをつかんだ片足を高々とあげるY字バランスのようなポーズをとったりする。「ああん、また!」いったんデジカメの電源を切った人も、そんな魅惑のポーズを見せられるとまた電源を入れ直し、シャッターを切る。まるで際限がない。一体何枚撮ったやら。

Kif_0444 その後移動することもなく、このエサ場でひたすらオランウータンを見て、写真を撮り続けるだけのツアーだった。ガイドの男性は最初の説明のあと何も解説を加えず、飼育係の女性とベンチに腰掛け、とても楽しそうにおしゃべりをしていた。明らかにお互いに好意を抱いている感じだ。くそーっ!俺の目の前でなんということを!お前らに土の字になって寝る者の気持ちがわかるか!初めのうちは、2人がオランウータンがいる方向と逆方向のベンチに座っていたのであまり見ないですんでいたのだが、オランウータンたちがだんだん移動して、やがてこのカップルの背後に回ってしまったため、見学者20人はカップル越しにオランウータンを見るはめになった。オランウータンを見ているんだか、カップルをKif_0445見てるんだかわからない状態だ。それだけの視線を浴びながらも2人はよっぽど楽しいのか、ベンチから立ち上がろうとしない。普通どくでしょ!「ここはおしゃべりするところじゃありません。オランウータンを見るところです」強い気持ちでカップルのベンチの裏に回る。すると他の客もぞろぞろと私の方に移動してきた。みんなカップルに遠慮していたのだ。バカバカしい。カップルはぐるりと見学者に囲まれた形になり、やっと立ち上がって場所を空けた。正義は必ず勝つ。小さな達成感があった。

つづく

2005年11月24日

ボルネオ ネイチャーリゾートの旅 その3

  オランウータン同様、ボルネオにしか生息していないのが、テングザルである。午後からこのテングザルを見に行く日本語ガイドつきツアーに参加した。熱帯雨林の間を流れる川をボートで下るツアーである。

私は15年ほど前、浦安にあるテーマパークのジャングルクルーズというアトラクションでアルバイトをしていたことがある。「ハイッ、みなさんこんにちは!私がこの船の船長です」というコメントから始まるアレである。作り物ではない、本物のジャングルクルーズを体験してみたいというのも、このツアーに申し込んだ理由の一つであった。

「テングザルが見られる確率は40%ぐらいです。雨が降って涼しくなると、もっと確率は高くなります」

現地ガイドのカルーさんが、流暢な日本語で解説してくれる。ボートの船着場まで車で2時間。到着直前に雨が降ってきた。さほど強い雨ではないし、ボートには一応屋根がついているので、このぐらいの雨ならちょうどいいだろう。私を含め12人がボートに乗り込む。私は真っ先に一番前の席を確保した。ところが、他の客は私から距離を置いて、後ろの方から座っていく。何で?何で遠巻きにするの?一人旅の中年は不気味だから?それとも一人だけテンション高いから?答えは、前の方には屋根がついていないからだった。視野せめー!一番前に座ることしか考えてなかったよ。ズカズカ一番前に座った手前、今さら屋根の下には移動できない。バッグからレインコートを出して着込む。

午後5時、いよいよ出発だ。ボートがグーンと加速していく。雨粒がバシバシ顔にあたる。浦安のと違って、本物のジャングルクルースはかなりスピードを出すんだなーと身をもって感じた。

川幅は100mぐらい、水は茶色く濁っていて、中の様子はまるでわからない。流れも高低差もないので、川を下っているのか上っているのかもわからない。両岸にはマングローブなど背の高い木が生い茂っている。カルーさんが一本の木を指Kif_0467差す。

「いましたね」

あっけなく、早々とテングザルが見つかった。運転手がボートのスピードを落として旋回、ゆっくり岸へ近づいていく。樹上ではテングザルが枝から枝へ飛び移ったり、葉っぱを食べたりしている。一番大きいのがオスのテングザルだ。巧みな操縦でギリギリまで近づいても、高い枝にいるので距離がかなりある。望遠鏡で見てみたら、真っ赤な顔をして怒っていた。もともと赤いんだろうけど・・・。顔が赤いところはまさに天狗だが、鼻は天狗ほど前に突き出していない。やや垂れ下がっている。年をとるともっと垂れ下がり、食事の時には手で鼻をよけながら食べるらしい。芥川龍之介の小説「鼻」の主人公、禅智内供みたいだ。老け顔だし。それにしてもそんなに怒らなくてもいいのにと思った。テングザルは保護されているわけだし、ボートで見に来る客は絶対テングザルに手Kif_0486を出さないことぐらい学習してもよさそうなものだ。所詮サル知恵しかないということか。

一通り見たところで再びボートは発進し、またサルを見つけたところで岸に近づいて停船するということを何度も繰り返し、かなりの数のサルを見ることが出来た。テングザルのほかに、カニクイザルやシルバーリーフモンキーにも遭遇した。シルバーリーフモンキーはベッカム猿とも呼ばれている。頭の毛の中央の部分が逆立っていて、2002年のワールドカップの時のベッカムの髪型にそっくりなのだ。当時ベッカムの髪型を競うようにして真似した日本人の姿をニュースなどで目にしたボルネオの人たちはきっと「うわー、猿真似ー」と思っていただろう。

いつのまにか雨はやんでいた。流れのない川が鏡のように空を映す。こんもり繁った熱帯雨林の黒い影、同じようなシルエットでモコモコ膨らんでいる入道雲の白、そして空の明るいスカイブルーが水面のキャンバスに写し取られている。そこへ夕陽のオKif_0493レンジが加わって、どんどん表情を変えていく。「いいよー!いいよー!」と言いながらシャッターを切り続けた。

日が暮れたところでボートはUターン、カルーさんがライトを持って船首に立った。

「私は今からクロコダイルハンターになります」

ライトを水面にあてて、ワニを見つけ出そうというのである。私も手伝おうと、すぐそばに身を乗り出して目をこらした。でも、すぐやめた。ライトめがけて飛んできた虫が、顔にバシバシ当たってかなわない。後退して帽子を目深にかぶった。

やがて周りはKif_0500真っ暗になり。ライトが当たっているところ以外何も見えなくなる。突然ライトが消えた。あれ?もうワニはあきらめたのだろうか。

「メリー・クリスマス」

暗闇に一本のクリスマスツリーが浮かび上がった。一本の木に無数のホタルが群がっていたのだ。小さな小さな光がせわしなく点滅し、飛び回っている。辺り一面に飛び交うのではなく、一本の木だけが光に包まれていた。一箇所に集まったほうが、交尾相手を探すのに都合がいいのだろう。ホタルたちのダンスパーティー、求愛の舞踏会がこの木を会場に開かれているのだ。

そんなホタルのクリスマスツリーを何本か見て、ボートはスタート地点の船着場に戻った。往復2時間、45kmのクルーズだった。結局ワニは見られなかったが、十分満足だ。ガイドのカルーさんがホタルの木を見つけてライトを消すたびに、目をこすっていたのを見た。相当虫が目に入ったのだろう。それだけ頑張ってくれたのだ。マレーシアの人は真面目なのだなあと思った。今マレーシアが急激に経済成長を遂げているのも、こんな真面目な人が多いからかもしれないなと思ったりした。

つづく

2005年11月27日

ボルネオ ネイチャーリゾートの旅 その4

翌日も朝からKif_0519日本語ガイドつきツアーに参加した。東南アジアの最高峰、世界遺産にも登録されているキナバル山の中腹にあるトレッキングコースを歩くツアーである。

車でキナバル山に向かう道すがら、何匹も首輪をしていない犬を見た。逆に、首輪をした犬は一匹も見なかった。現地ガイドさん(わけあって名前は書けない)によると、マレーシア国民の7割はイスラム教徒であり、イスラム教で犬は汚らわしい動物とされているために、ペットとして飼う人があまりいないそうである。そんな犬を見かけるたび、ガイドさんが言う。

「あの犬はおいしそうですねー」

汚らわしい動物って言っておきながら、食べちゃうんである。おいしそうですねーと言われても、相槌は打てない。

「犬を食べると体があったまるんですよ」

ガイドブックに載っていない情報が聞けるのは旅の楽しみではあるが、まさか熱帯で、体があったまる食べ物情報を聞くとは思わなかった。

「犬もおいしいけど、猫の方がおいしいです」

さらにガイドブックに載らない情報提供が続く。

テングザルと同じくらいおいしいです」

ええっ!テングザル食べちゃったの!!!

「見つかったらKif_0525、懲役10年ぐらいになりますね。でも、田舎の方じゃ見つからないから」

きのう参加したリバーサファリで見た、人間への敵意剥き出しのテングザルの顔が思い出された。あんなに怒ってたのもこういうことがあるからだったのだ。ガイドさんは田舎の友達の家に遊びに行ったとき、騙まし討ちのような形で食べさせられたと話していたが、やはりここに彼の名前は記さないでおこうと思う。

キナバル山に向かう途中、寄り道してラフレシアを見に行くことになった。ラフレシアは世界最大の花として知られているが、いつ、どこで咲くのかわからないため、幻の花とも呼ばれている。その幻の花がキナバル山の近くの民家の裏庭で咲いたというのだ。こういう情報は現地のツアーアイドの耳にはすぐ入る仕組みになっているらしい。

20リンギットKif_0544=600円の見物料を払うと、裏山に案内された。裏山に入ってすぐの林の中で直径40cmの花が咲いていた。もともと一週間しか咲かないのに、ちょっと触れただけで弱ってしまうため、周囲を紐で囲われ、上には屋根までつけて守られていた。一人20リンギットでも、ひっきりなしに見物客が来ていたから、かなりの稼ぎになるのだろう。ラフレシアは看板娘として「蝶よ、花よ」と大事にされているのである。ラフレシアの場合、蝶ではなくハエがたかっていたけれども。ラフレシアはハエに花粉を運んでもらうのである。そのために腐った肉のニオイでハエをおびきよせる。見てみたい花ナンバー1ではあったが、プレゼントされたくない花ナンバー1でもあるのだ。

この日の目的地であるキナバル国立公園では、食虫植物ウツボカズラや、大小さまざまな形をしたランや無花果などを見た。ここは熱帯Kif_0570植物から高山植物まで顔をそろえる植物の楽園なのである。

また、公園内のギャラリーには、世界最大のバッタ&セミの標本や、スローロリスなどボルネオに暮らす動物たちの剥製が展示されていた。ガイドさんが説明を加えてくれる。

「この犬ぐらいの大きさの鹿はマメジカといって、世界で一番小さい鹿です。おい しいです

Kif_0591_1「このオオトカゲは鶏肉みたいでおいしいです

また、ガイドブックに載らない知識が増えてしまった。

つづく

2005年11月30日

ボルネオ ネイチャーリゾートの旅 その5

Kif_0619_1   もっと野生動物に遭いた~い!その晩、またホテルのすぐ裏にある熱帯雨林に出かけた。夜行性動物観察会があるのだ。

熱帯雨林に入って2分ほど歩いたところにベンチが用意してあった。その前の林の中にスタッフがエサを撒き、懐中電灯で林の中を照らす。参加者は座って息を殺し、その光の先に野生動物を捜す。

Kif_0618木の上に野生の猫がいた。普通の猫よりふた回りぐらい大きい。しかし、そのまま眠ってしまったらしく、動かない。

1時間20分たった。空白の時間である。何も現れない。あっ、チョロチョロ走るものが・・・。ネズミだ。

結局、この晩はこれだけしか見ることができなかった。ボルネオまで来て、猫とネズミである。

翌朝、また熱帯雨林へ向かった。今度は小高くなっている熱帯雨林の頂上まで登り、海へ抜けるジャングルウォーキングツアーであるKif_0616。頂上までは30分の道のりだった。頂上には櫓があり、遠くキナバル山まで見渡せた。絶景である。

それにしても上から見るとホテルのロケーションはつくづく素晴らしい。熱帯雨林と海と川に囲まれているのである。ただホテルの隣だけ熱帯雨林のこんもりとした濃い緑ではなく、芝の淡い緑になっているのが気になった。ゴルフコースである。あそこも熱帯雨林のままだったら、もっと野生動物に遭えるはずなのにと思った。このジャングルウォーキングツアーでも、めぼしい野生動物はセミぐらいしか見られなかったのだ。日本にはいない真っ黒なセミと小指の先ほどしかないセミだったから、嬉しいことは嬉しいけれど、ボルネオまで来てセミである。

ホテルに戻り、レストランで休んでいたら、日本人客がやってきた。朝からあのゴルフコースに出ていたらしい。

「午後はオランウータンを見に行こうや」

「オランウータンって、何だ?

「ホラ、チンパンジーの兄貴みたいなヤツ」

ああ、あれか

本当にそんな説明でわかったんだろうか?わかったとしても、この人たちは野生のオランウータンはボルネオでしか見られないということを全く理解していないのは明らかだ。なんでボルネオまで来てゴルフをするんだろうなー。私はそもそもゴルフをしないからそう思うのかもしれないが。

熱帯雨林ばかりに出かけたので、最後にちょっとだけビーチに出た。このホテルのプライベートビーチでは乗馬ができるのだ。たまたま乗った馬が白馬だったので燃えた。砂浜で白い馬に乗ったら、人は将軍になりたくなるものである。

Kif_0630 「はいやっ!」

リゾートビーチに似つかわしくない掛け声を出して、馬を走らせる。頭の中であの曲が何度もリフレインする。

♪チャーラー チャチャチャー チャラ チャチャラー

ボルネオの旅のエンディングテーマが、暴れん坊将軍のオープニングテーマになってしまった。

そして、尻にはかなりの痛みが残った。元々ヘタッピーなうえに、久しぶりの乗馬だったので、激しく何度も鞍に打ちつけていたのだ。この尻でエコノミークラスのロングフライトに耐えられるだろうか?大きな不安を胸にホテルをあとにした。

おしまい

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プロフィール

【最近面白かった漫画】
「三月のライオン」
「とめはねっ!」
「宇宙兄弟」
「モテキ」
「へうげもの」
「もやしもん」
「こさめちゃん」
「犬のジュース屋さん Z」

【好きな言葉】
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」(寺山修二)
「しゃかりきコロンブス」(光ゲンジ)

【担当番組】
ニュースデータで解析!サンデージャーナル、特番など

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