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2007年12月06日

サイパン一人旅 その3

S先輩のプロパガンダ力は昔から定評がある。本人があまり人にしゃべりたくないようなことを、頼んでもいないのに面白おかしく加工して宣伝する能力は群を抜いている。私はS先輩のそういう姿を目にするたび、「山ねずみロッキーチャック」というアニメに出てきた「おしゃべりカケスのサミー」というキャラクターを思い出さずにはいられない。今回も「一人でサイパンツアーを申し込んだら、旅行代理店の人に何度も『本当に一人で行くんですか?』と聞き返された」という、実際にはなかったエピソードつきで噂が広められていた。

「サイパンに一人で行くなんて、有り得んすわー」
翌日、後輩たちから同じセリフを何度も言われ、すっかり頭に来た私は携帯電話を取り出した。電話の相手は旅行代理店である。
「すいません。・・・・もう一泊延長して下さい」
とことん一人でサイパンを楽しんでやる。「サイパンに一人は有り得ない」といったヤツらに「相澤という男は不可能を可能にする男だ」ということを思い知らせてやるっ!

「サイパン一人旅」この連載は、「男の一人旅なんて侘しいに決まっている」という偏見に、文字通りたった一人で立ち向かう男の物語である。・・・・・って、プロローグ長っ!

つづく

2007年12月07日

サイパン一人旅 その4

いよいよサイパンにむけて飛び立つ日が来た。
待ちきれず3時間半も前に空港に着いてしまったので、空港の書店で江國 香織さんの小説「間宮兄弟」を買って読み始めた。世間から変人扱いされても、自分たちのスタイルを貫いて人生を楽しむ主人公兄弟の生き方に共感し、自分の心の片隅にあった「俺、一人でサイパン行っちゃうよ・・・・」というネガティブな気持ちが少しずつ消えていく。

しかし、それも束の間だった。
出発ロビーの椅子に腰掛け、ふと文庫本から目を上げると、遠くのほうから知り合いのO君らしき人がこちらに歩いてくるのが見えた。奥さんらしき人と一緒である。とても美しい女性だ。そういえば結婚式もサイパンで挙げるほど、O君は昔からサイパンが好きだったっけ・・・。

・・・・気付かないふりをすることに決めた。
O君のことを嫌いなわけではない。あんな美しい奥さんと一緒にサイパンに行く人の前に「俺もサイパン行くんだ。・・・一人だけど・・・」と名乗り出たくなかったのだ。どう考えても卑屈になってしまう。

O君らしき人物がどんどん近づいてきた。携帯電話で話すその声はやはり紛れもなくO君のものだった。
文庫本を読むフリをしてずっと顔を上げずにO君が私の左側を通り過ぎるのを待っていたら、視界の片隅で、私の右隣に座っていた外国人男性が私の側の片尻を持ち上げるのが見えた。放屁する気らしい。通常ならそそくさと立ち上がって避難するところだが、今立ち上がったらO君に気付かれてしまう。黙って毒ガス攻撃に耐えるほかなかった。・・・・くさっ!・・・肉ばっかり食べている人の屁臭だ。「もっと野菜を食え!」心の中で激しくののしる。

やがて搭乗手続き開始のアナウンスが聞こえてきた。立ち上がってあたりを見渡したが、そこにO君の姿はなかった。O君はビジネスクラスを利用しているのだろう。一足早く搭乗しているのに違いない。
O君は前の会社を辞め、今やベンチャー企業の経営者である。若い頃は一緒に合コンなんかもしたのに、随分差をつけられたもんだ。

、嫉、羨。イヤな感じの韻を踏みながら搭乗口に向かうと、いきなり係員に呼び止められた。所持品の抜き打ち検査だ。何十人に一人の割合でこうして呼び止められ、もう一度ボディチェックを受けさせられるのだ。
靴を脱がされ、ベルトを外されながら、思わずうめいた。
「何で俺ばっかり・・・・・」

つづく

2007年12月10日

サイパン一人旅 その5

サイパンのホテルにチェックインしたのは午前2時半だったが、翌朝7時半にはダイビングショップから迎えが来ることになっていた。なかなかのハードスケジュールである。

初日は朝から不安と期待の間を行ったり来たりしていた。一体どんなメンバーと一緒にダイビングライセンス取得講習を受けることになるのだろう。
以前「どうせ海の中じゃ一人」と書いたが、実際のダイビングでは必ず二人一組で潜ることになっている。コンビを組む相方のことをバディと呼ぶのだが、このバディ次第でダイビングは楽しくもつまらなくもなる。ナイスバディだといいなー、でへへとオヤジくさく期待する私の前に現れたのは、リエさんという20代の女性だった。

私以外の受講生は彼女だけだったので、「もしかしてお一人様か?」と思ったが、そうではなかった。彼氏も一緒にサイパンに来ているのだが、彼氏はすでに上級ダイバーであり、別行動でダイビングを楽しんでいるという。そして明日の午後、彼女がライセンスを取ったあとで一緒に潜る予定だそうだ。いいなー。

ともあれ、インストラクターも一応女性だったので、私としては両手に花であった。大変失礼ながら「一応女性」と表現させて頂いたのは、このインストラクターの方は、「チカ子」という名前なのに、自ら「チカ夫」と名乗るほど男勝りな人だったからだ。

チカ夫さんは私のことをいきなりファーストネームで「ノブさん」と呼んだ。出会った瞬間からフレンドリーに心を開いたお付き合いをするのがダイバーの流儀らしい。そうやって初めから親しくなっておかないと、いざという時に海の中で助け合えないからだろう。
おかげで一人で潜りに出かけても淋しい思いは全くしない。やはりスキューバダイビングは素晴らしいと、まだ潜ってもいないのに結論づけたのだった。

つづく

2007年12月11日

サイパン一人旅 その6

午前中プールで基本技術を教わったあと、昼食をはさみ、車でビーチへ向かう。
ビーチまでの30分間はおしゃべりタイムであった。私としてはまずこのことをチカ夫さんに確認しておきたい。
「一人でサイパンに行くって言ったら会社で変人扱いされたんですけど、ダイビングの世界じゃそんなに珍しくないですよね?」
「そうですね。結構お一人で来られる方多いですよ」
「私の彼も一人で潜りに来たことあるって言ってましたよ」
リエさんも続ける。ホラね!一人でも全然問題ないのよ。そりゃ一人より二人の方がいいかもわかんないけど・・・。
「ノブさんは彼女さんとかいないんですか?」
「いないです。もう長いこと・・・・」
「欲しくないんですか?・・・・あ、その前に一応確認しますけど、別に男性の方が好きとかそういうことではないんですよね?」
あーあ、確認されちゃった・・・。この歳で一人だとそういう疑惑を持たれてしまうのもしょうがないことなのか。改めてここで声を大にして言おう。
「俺は女が好きだーっ!!」
「じゃあ、私が合コンをセッティングしましょうか?」
心優しいリエさんから素晴らしい申し出があった。
「私の周り、フリーの子がいっぱいいるから、何だったらダブルヘッダーも可能ですよ」
一晩で2チームも対戦相手を用意してくれるというのである。六本木の会社にお勤めのリエさんと合コンということは、東京まで出かけなくてはいけないということになるが、ダブルヘッダーであれば新幹線代も十分ペイできる気がする。
「ノブさんは、芸能人でいうとどういう女性がタイプなんですか?」
合コンに参加するわけでもないのにチカ夫さんが聞いてくる。
「・・・眞鍋かをりさん・・・・」
この歳で理想のタイプの芸能人を挙げるのって、いつまでも夢見ているような感じがしてちょっと恥ずかしい。
「私は大沢たかおさん」
こちらから聞いた憶えはないが、チカ夫さんが理想のタイプを発表した。
「映画でウィンドサーファーの役をやった時に、サイパンで練習してたんですよ。ずっと沖のほうで練習してたんですけど、私はビーチの水に浸かって、今同じ海に入ってるーって、それだけで大満足でした」
「あー、その映画のキャンペーンで名古屋に大沢さんがいらっしゃって、インタビューしましたよ。監督さんと、共演の伊東美咲さんと一緒のインタビューだったんですけど、大沢さんがみんなを引っ張って和気藹々としたムードを作っているっていう感じがしましたね」
「やっぱり!!絶対いい人だもん、あの人!うわー、なんか楽しくなってきたあー。そうだ!明日みんなで打ち上げ行きましょう!!」
あっという間の急展開。
どうですか、S先輩!サイパン到着後わずか12時間で私は合コンと飲み会を手に入れましたぞ。

つづく

2007年12月12日

サイパン一人旅 その7

午後の講習の舞台はラウラウビーチであった。
ラウラウは現地の言葉でギザギザを意味する。海岸線が入り組んでいるということだろう。したがってサイパンでは「ギザギザハートの子守唄」は「ラウラウハートの子守唄」ということになる。「ハートの子守唄」の部分の現地の言葉は・・・・知らんがな、そんなもん。

ビーチからダイビングスポットまでは一本のロープが張ってある。そのロープをグイグイ辿りながら水の中を進んでいく。すでにこの時点で水深は4~5mあり、熱帯魚も沢山見られるのだが、ダイビングが本格的に始まるのはロープが途切れたところからである。
ロープが途切れた向こう側の水深は8m。水の色は一層青くなり、水温も幾分ひんやりと感じられる。
水深5mまでは、いわゆる体験ダイビングでも潜れる深さだが、ここから先は違う。その別世界へ思い切って突き進んでいくドキドキ感。そしてそんな私をアジ玉が迎えてくれた。
アジ玉とは、ギュギュギュと密集して巨大な一つの塊と化したアジの群れのことである。ミラーボールのごとく、あちこちがキラキラと輝いている。いきなりスゴイものを見てしまった。

アジ玉はたぶん見られると事前にチカ夫さんも言っていたが、そのチカ夫さんが「おそらく見られないでしょう。何かと忙しいみたいで・・・」と言っていたウミガメさんまでお忙しい中ご登場頂いた。しかも2匹も。何とラッキーなのだろう。サイパンの海に歓迎されている気がした。

赤や黄色や青やピンクやオレンジの熱帯魚たちも次々に現れて、歓迎の舞を披露してくれる。ディズニーアニメの白雪姫なんかで、姫が森で歌っていると次々にカラフルな小鳥やリスたちが姫の周りに集まってくるシーンがあったと思うが、まさにあんな感じ。魚たちがすぐ目の前をヒラヒラ泳ぎ続ける。

そして、何より楽しいのはあの浮遊感だ。スキューバダイビングでは肺を魚の浮き袋のように使う。息を吸って肺を膨らませると浮かびあがり、息を吐いて肺を縮ませると沈む。自分の息づかい一つで浮き沈みが自由に出来るようになってくると、まるでエスパーになって自由に空を飛んでいるような気がしてきて、楽しさのあまり海の中で叫びそうになる。
「超ヤバイっす!」
20代前半の若者のような言い回しが頭に浮かんだのは、胸のときめきが私をグッと若返らせたからだろう。

つづく

2007年12月13日

サイパン一人旅 その8

「ゆうべ合コンの夢見ましたよ」
翌朝、チカ夫さんにそう話し掛けられた。チカ夫さんは東京での合コンには参加しないはずだが、とりあえずいい夢を見たみたいで羨ましい。私が昨夜見た夢ときたら・・・・。
一つ目は受験に失敗。二つ目は失恋。三つ目は会社で口論、四つ目はレストランで喧嘩、五つ目は飼い猫が大暴れ。一晩に5回もうなされて目を覚ましたのだ。現在・過去・公・私、満遍なく四面楚歌のうえに飼い猫にまで手を噛まれたのだ。ベットは寝汗でぐっしょりになり、前の日に体に染み込んだ海水が全部出たのではないかと思わせるほどだった。こんな八方塞がりの夢を見たのはダイビング講習のプレッシャーが原因かもしれない。

前回は楽しかったことしか書かなかったが、実際の講習は楽しいばかりではない。レギュレーターやマスクが外れたり、自分のタンクの空気が無くなったりしたときの対処法をしっかり練習させられる。プールの中ならまだしも、水深8mの海底でマスクやレギュレーターを外すのは結構怖い。周りは全て海でどこにも逃げようが無く、まさに八方塞がりである。そんな状況が夢に反映されたのかもしれぬ。

そんな過酷な講習をこの日の午前中も続け、やっとライセンスを取得できた。これで水深18mまでは自由に潜ることができるのだ。早速午後はオブジャンビーチというスポットで潜ることになり、先輩ダイバーであるリエさんの彼氏も合流した。

しまった!
彼氏が合流する前に、リエさんに連絡先を聞くのを忘れていた。まさか彼氏の前で聞くわけにも行くまい。これで東京での合コンダブルヘッダーはお流れになってしまった。一体何をもたもたしていたのか。チャンスの女神は前髪しかないというのは本当だなとつくづく思った。・・・ちぇっ、変な髪形しやがって!

オブジャンのオブは青い海、ジャンは白い砂だそうである。海の中に潜ってもその名の通り、白い海底と青い海がどこまでも続く。海底に着地してあたりを見渡すとどこか別の惑星の大地に立っているような気がしてくる。深度はおよそ16m。きのうの倍の深さだ。透明度もきのうのラウラウビーチよりさらに高く、もはや水族館の水槽と変わらない。さすが世界でも屈指の透明度を誇るサイパンの海だ。

しかし私はそんな素晴らしい海を楽しみきれなかった。これまでの講習で、潜る前から疲労しきっていたのである。風邪気味だったせいか耳抜きもうまく出来ず、さらに海中で消耗し、しまいには吐き気までしてきて、海から上がった時にはヨロヨロ&ヨボヨボになっていた。

「これがワシか!?・・・・・」

まるで玉手箱を開けてしまった浦島太郎のように、自分でもビックリするほど老け込んでいた。まさに電池切れ。口を開くのも億劫で、車に戻ってからは全く会話に参加せずに助手席で眠り続けた結果、ダイビングショップに到着したときにはこんな言葉で起こされてしまった。

「はい、おとうさん、起きて下さい」

きのうは「えー!ノブさん38歳なんすかー?32、3にしか見えませんよー」と言ってくれたはずなのに・・・。
「明日も朝早いから、きょうはもう早く帰って寝てください」
さらにこう言われてしまい、私も素直に従うほか無く、そのあとに予定されていた飲み会もお流れになってしまったのだった。

つづく

2007年12月15日

サイパン一人旅 その9

言われた通り早く帰って寝たら一応元気になった。
翌日は楽しみにしていたボートからのダイビングである。
港からほんの数分ボートに揺られてダイビングスポットに到着する。

一本目のダイビングは第二次世界大戦時の日本の大型輸送船が沈んでいる沈船ポイント、2本目はB-29と呼ばれているポイントに潜った。B-29と呼ばれているが、実際に沈んでいるのは帝国海軍の戦闘機である。どちらもかつてサイパンが激戦地だったことを物語るものであるが、今はカラフルで個性的なファッションで着飾った熱帯魚たちが溢れ返っていて、まるで熱帯魚たちの竹下通り、もしくは渋谷センター街である。

目の前をヒラヒラと横切るばかりでなく、時にはにつついてきたりもする。「じゃれてきたりして、本当にカワイイなあ」と思っていたが、後でチカ夫さんに聞いたら、それはじゃれていたのではなく、「入ってくるな!」と攻撃してきていたということらしい。私は手袋やウエットスーツの上からつつかれたので別に痛くは感じなかったが、肌が露出した部分をつつかれると結構痛いそうだ。

ヒラヒラ泳ぐ熱帯魚も美しいが、あまり動かない魚たちも魅力的だった。船壁の隅で幟を沢山立てたようなミノカサゴが仏頂面で佇んでいるのや、飛行機の翼の上にほとんど翼と同化したカレイが張り付いているのを発見して「ウオっ!」とか「ギョっ!」などと実に魚にふさわしい歓声をあげた。ドランクドラゴンの塚地さんを思わせる、ずんぐりむっくりした体型のハゼも何とも言えない愛嬌があって、いくら見ていても飽きない。プーっとしたふくれっつらとしばしにらめっこを続けた。


「あー、楽しかったなあ・・・」
そんな海の中の様子を、夜一人でバーのカウンターに座り、思いのほかアルコール度数の高いオリジナルカクテルを舐めながら反芻していたら、何だかフワフワしてきてとてもいい気分になった。まさに夢見心地である。そして私は気付いてしまった。
「一人も悪くないじゃん」
今回の旅をきっかけに私の結婚はさらに遠のいたかもしれない。

おしまい

2007年12月18日

弁明とお知らせ

「何だよ、東京まで合コンに行くのかと思ってたのに・・・・」
サイパン一人旅シリーズの連載が終わったあとの周囲の反応はあまりよろしくありませんでした。途中まであんなに盛り上げておきながら何も無いとは期待はずれだというのです。
確かにおっしゃる通り尻すぼみの感は否めません。私もモノ書きの端くれとして(いつから?)もっと積極的に面白いことが書けるように行動するべきだったと深く反省しております。
ただ「一人でも楽しかったなんて、負け惜しみだろ?」という声に対してはモーレツに反論させて頂きます。負け惜しみは半分ぐらいです。
本当に一人でも楽しいんです。「水瓶座の人は孤高を好む」なんてよく星占いの本に書かれていますが、私に関してはぴったりあてはまっているのです。
そんなよく当たる星占いによりますと、水瓶座は再来年、200年が最高の年になるそうです。来たる2008年は「来年はいいことあるから」という気持ちで乗り切る所存です。
そんなあまり夢を希望も持っていない2008年ではありますが、年頭から爽やかに皆さんにご挨拶をさせて頂くことになりました。それが「テレビ愛知アナウンサー直筆年賀状プレゼント企画」です。
私に年賀状を送ってくださった方の中から抽選で5名の方に、直筆メッセージと写真入りのお返事をさせて頂きます。
081218.jpg

写真は新しい年にふさわしくタキシードでキメています。ご覧の写真とは別の上半身の写真で、もっと鼻につく感じの笑顔を浮かべたものです。マニアにはたまらない一枚。どうぞ煮るなり焼くなり好きにして下さい。年賀状お待ちしています。

2007年12月20日

はにかんでますか?

今年は若いゴルフ選手の活躍が目立ちました。
そういった若い選手が決まって口にするのが「もっと強くなりたい」という言葉です。
最初に耳にした時は、ちょっと違和感を感じました。
ゴルフは強くなるものではなくて、上手くなるものだと思っていたからです。
だって普通のサラリーマンゴルファーの皆さんは「ゴルフ、強くなりたいなー」とはおっしゃいませんよね。「上手くなりたいなあ」って言うと思うんです。
でもプロは違うんですね。確かに勝負という言葉に上手い下手という言葉は合いません。勝負はやはり強い弱いです。
では上手い下手という言葉がピッタリくるのは何かというと、世渡りとか人づきあいです。
やっぱりサラリーマンには強さよりも上手さが求められるんです。
サラリーマンゴルファーが闇雲に強くなってしまっては、接待ゴルフになりませんからね。

2007年12月21日

あなたの風邪に狙いを決めて

いよいよ本格的に寒くなってきましたね。風邪などひいてませんか?
あなたの風邪はノドから?鼻から?
私はノドから。
昔は風邪で声が枯れた時には、葛城ユキさんの「ボヘミアン」という曲を歌ったもんですが、先日そんな話を若者にしたら「何ですか?トレビアンって」と訊かれました。
なぜ聞き間違えるかな?「アン」しか合ってないじゃん!
決して帰ってこない男のことを放浪の民「ボヘミアン」になぞらえてものすごいハスキーボイスで歌いあげるあの曲を、小洒落たフランス語の中でもキング・オブ・小洒落と言われている「トレビアン」と聞き間違えるなんて・・・・信じられないよ。ミラクルだよ。
曲の中で繰り返し絶叫される♪ボヘミア~ン!というフレーズをトレビアンに替えて歌って御覧なさいな。ものすごく面白いことになるから!
・・・・といってもそもそも知らないんじゃねー、歌いようがないわけだけれども。
風邪といえば、風邪が流行っている真っ最中に風邪をひいて「俺って流行に敏感だからさー」って調子に乗って言う人が必ずいますよね。
でもそんな人に限ってダサいファッションに身を包んでいたりしています。ちっとも流行に敏感なんかじゃないんです。「お前が流行を語るか!」ってなもんです。
そもそも、本当に流行に敏感だったら、風邪が流行りそうだというのも敏感に察知して何らかの予防策だって取れるはずです。むしろ風邪をひかない人こそ、流行に敏感なんです。もうバカは風邪ひかないなどとは言わせませんぞ。

アナウンサーの動画を見る!

プロフィール

【最近面白かった漫画】
「三月のライオン」
「とめはねっ!」
「宇宙兄弟」
「モテキ」
「へうげもの」
「もやしもん」
「こさめちゃん」
「犬のジュース屋さん Z」

【好きな言葉】
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」(寺山修二)
「しゃかりきコロンブス」(光ゲンジ)

【担当番組】
ニュースデータで解析!サンデージャーナル、特番など

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