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マレーシア代表選考会に続いてシンガポール代表選考会も終わり、アジアコスプレチャンピオンシップ3人組の部が始まった。
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きのう行われた1人の部と、きょうの3人組の部のパフォーマンスを合わせて、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、フィリピンの中でどの国が一番かを決めるのだ。
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剣を使ったスピーディーなアクションで韓国チームが観客を沸かせていた。
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剣がぶつかる音、空を切る音、パンチの音・・・・・動きと効果音のタイミングがバッチリ合っていて、相当鍛えられているという印象を受ける。
バック転や回し蹴りなどのアクション、そしてマシンガンがギューンと回転し出すところでHOOーという歓声が上がった。
よかったねえ、ドリルが手に入って。
ラストでは倒された敵役が1.2mの高さのステージから転げ落ちるという体を張った演技も見せた。
背中からドーンと落ちたので、一瞬会場がシーンとなるほどの迫力だった。
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そんな力強いパフォーマンスを見せた彼だったが、翌日携帯電話に萌え系の女の子のキャラクターをつけているのが見つかり、タカハンから"萌え萌えマッチョマン"と呼ばれることになろうとは、このときはまだ誰も知る由がないのだった。
韓国の対抗馬はタイだった。
ロボット系のコスプレだが、その質感が凄い。
金属の重量感、いかにも実戦で使い込まれているといった感じの傷や汚れもリアルに表現されている。
全てのパフォーマンスが終わった。
パフォーマンスの韓国か、コスチュームのタイか。
審査員は控え室に入り、激論を闘わせた。
私も眉間に皺を寄せて、一生懸命聞いていた。
だって英語なんだもん。
ほっといてくれればいいのに、何度か意見を求められた。
シンガポールとマレーシアの代表を決めてくればいいと言われて日本を出てきたのに、韓国とタイについて懸命に英語で話そうとしている私。
人生って不思議なものですね。
表彰式でも英語で苦労した。
というか、恥をかいた。
MCがいきなり英語で質問してきたのだ。
「Which man・・・・・・・・・・?」
Which man ・・・・「どの男が?」って聞いているのか?
どの男が何だ?
どの男が一番よかったか聞いているのか?
何で男だけ?
そういう風習があるのか?
それともいきなり男色家扱いされているのか?
激しく困惑した。
ステージにいた日本語が話せるタイ人コスプレイヤーが助けてくれた。
「彼は世界コスプレサミットは何月に開かれるかと聞いています」
Which man?ではなくWhich manth?と聞いていたのだ。
thなんか全く聞き取れなかった。
中学校で教わったようにthはもっとしっかり舌を上の歯でしっかり噛んで発音して欲しいものだ。
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最後はフォトセッション。
みんな入り乱れて自由に写真を撮っていた。
ずっと私の隣で審査をしていたシンガポール航空の人が女性コスプレイヤーと2ショットの写真を撮りまくっていた。
「こういう審査がとても好き」ってそういうことか・・・。
私のところには「一緒に写真を撮りたい」と一般のコスプレイヤーたちがやってきた。
6人も。
しかし、残念なことに6人とも男性なのだった。
さっきステージで頭をよぎった言葉がまた浮かんでくる。
何で男だけ?
おしまい
世界コスプレサミットは8月6日、7日名古屋で開催されます。
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