テレビ愛知

知恵熱で40℃

先日、ある祭りの会場できゅうりの一本漬けの屋台に「グンソクも大好き・キムチ風味」と書かれているのを見かけました。

 

便乗しまくってますね。

 

さて、夏祭りの季節。私もテレビ愛知の地元、大須夏祭りに参加します。

 

大須夏祭りで「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」特別イベント開催。

 

7月31日(日)午後2時から大須観音境内でクイズ大会のMCやります。

 

映画鑑賞券などハリー・ポッターグッズが当たります。

 

ぜひお越し下さい。

 

 

以前にもきっぱり書きましたようにデジタル機器全般が非常に苦手な私。

 

ブログに写真をアップするのにも恐ろしく時間がかかるため、ずっと後回しにしておりました。

 

まとめてやってしまおうと思っていたのですが、メディア開発部の皆さんが不器用な私に代わり、写真をアップしてくれました。

 

「東北に行ってきましたよ」および「コスプレ!シンガポール」シリーズが大量の写真とともにお楽しみ頂けます。

 

ぜひご覧下さい。

 

「本当にあったんですか?」と聞かれてしまった「ぶたにく組」の証拠写真も載ってます。

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マレーシア代表選考会に続いてシンガポール代表選考会も終わり、アジアコスプレチャンピオンシップ3人組の部が始まった。

 

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きのう行われた1人の部と、きょうの3人組の部のパフォーマンスを合わせて、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、フィリピンの中でどの国が一番かを決めるのだ。

 

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剣を使ったスピーディーなアクションで韓国チームが観客を沸かせていた。

 

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剣がぶつかる音、空を切る音、パンチの音・・・・・動きと効果音のタイミングがバッチリ合っていて、相当鍛えられているという印象を受ける。

 

バック転や回し蹴りなどのアクション、そしてマシンガンがギューンと回転し出すところでHOOーという歓声が上がった。

 

よかったねえ、ドリルが手に入って。

 

ラストでは倒された敵役が1.2mの高さのステージから転げ落ちるという体を張った演技も見せた。

 

背中からドーンと落ちたので、一瞬会場がシーンとなるほどの迫力だった。

 

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そんな力強いパフォーマンスを見せた彼だったが、翌日携帯電話に萌え系の女の子のキャラクターをつけているのが見つかり、タカハンから"萌え萌えマッチョマン"と呼ばれることになろうとは、このときはまだ誰も知る由がないのだった。

 

 

韓国の対抗馬はタイだった。

 

ロボット系のコスプレだが、その質感が凄い。

 

金属の重量感、いかにも実戦で使い込まれているといった感じの傷や汚れもリアルに表現されている。

 

 

 

全てのパフォーマンスが終わった。

 

パフォーマンスの韓国か、コスチュームのタイか。

 

審査員は控え室に入り、激論を闘わせた。

 

私も眉間に皺を寄せて、一生懸命聞いていた

 

だって英語なんだもん。

 

ほっといてくれればいいのに、何度か意見を求められた。

 

シンガポールとマレーシアの代表を決めてくればいいと言われて日本を出てきたのに、韓国とタイについて懸命に英語で話そうとしている私。

 

人生って不思議なものですね。

 

 

表彰式でも英語で苦労した。

 

というか、恥をかいた。

 

MCがいきなり英語で質問してきたのだ。

 

「Which man・・・・・・・・・・?」

 

Which man ・・・・「どの男が?」って聞いているのか?

 

どの男が何だ?

 

どの男が一番よかったか聞いているのか?

 

何で男だけ?

 

そういう風習があるのか?

 

それともいきなり男色家扱いされているのか?

 

激しく困惑した。

 

ステージにいた日本語が話せるタイ人コスプレイヤーが助けてくれた。

 

「彼は世界コスプレサミットは何月に開かれるかと聞いています」

 

Which man?ではなくWhich manth?と聞いていたのだ。

 

thなんか全く聞き取れなかった。

 

中学校で教わったようにthはもっとしっかり舌を上の歯でしっかり噛んで発音して欲しいものだ。

 

 

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最後はフォトセッション。

 

みんな入り乱れて自由に写真を撮っていた。

ずっと私の隣で審査をしていたシンガポール航空の人が女性コスプレイヤーと2ショットの写真を撮りまくっていた。

 

「こういう審査がとても好き」ってそういうことか・・・。

 

私のところには「一緒に写真を撮りたい」と一般のコスプレイヤーたちがやってきた。

 

6人も。

 

しかし、残念なことに6人とも男性なのだった。

 

さっきステージで頭をよぎった言葉がまた浮かんでくる。

 

何で男だけ?

 

 

 

おしまい

 

 

 

世界コスプレサミットは8月6日、7日名古屋で開催されます。

 


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私のスピーチに続いて世界コスプレサミットマレーシア代表選考会が始まった。

 

シンガポールとマレーシア。

 

隣り合う国だが、いろいろ違いがあるらしい。

 

まず民族構成が違う。

 

シンガポールでは中国系が77%でマレー系が14%なのに対し、マレーシアではマレー系が50%を超え、中国系は23%にとどまる。

 

ここにマレーシア代表選考会をシンガポールで開催することになった理由がある。

 

コスプレを楽しんでいるのはシンガポールでもマレーシアでも主に中国系の人たちだ。

 

マレー系の人たちはあまりコスプレが好きではないらしい。

 

マレー系の人たちが多数を占めるマレーシアで大々的にコスプレイベントを開くことはあまり好ましくないということで、マレーシアのコスプレイヤーは、わざわざシンガポールまで来て審査を受けているのだ。

 

そして、ステファニーによると、シンガポール人とマレーシア人で大きく違うのが時間の感覚だそうだ。

 

コスフェスト2日目が70分も遅れてスタートすることになったのは、マレーシアのコスプレイヤーたちの準備が遅れたからだという。

 

70分もの間私の心臓に過酷な負担をかけ続けた犯人はマレーシアのコスプレイヤーたちだったのだ。

 

今年世界コスプレサミット初出場のマレーシア。


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どうか日本では時間を守って欲しいものだ。

 

つづく

2011年7月20日

水曜なんでしょう

日曜日は不発弾処理の取材。

 

火曜日はサウナでロウリュという熱波をクラクラするほど浴びてリポート。

 

きょうはこれから台風中継です。

 

行ってきます!

ホテルに戻り、浴衣に着替えた。

 

今回のイベントには日本を代表して参加しているのだから、シンガポールの皆さんに日本の伝統をお見せするのも大事なことだと思い、出発の前日に地元の大須商店街で、浴衣・帯・下駄のセットを3980円で買ったのだ。

 

帯はマジックテープで止めるだけという優れものだ。

 

マジックテープ。

 

日本の伝統も何もありゃしない。

 

コスフェスト2日目のオープニング。

 

私はこの浴衣姿でステージに立ち、英語でスピーチすることになっていた。

 

英語でスピーチするなんてシンガポールに着いてから初めて聞いたので、和英辞典も持っていない。

 

難しい話は無理だ。

 

簡単な英語にしよう。

 

きのうの様子を見た感じではこのイベントの参加者はかなり日本語に興味があるようだから日本語を随所に織り交ぜよう。

 

HOOーとか言って盛んに声を出したがっていたから、何かみんなで声を揃って出せるようなものを入れてみよう。

 

普段日本では「お前のキャラじゃないだろっ!」と突っ込まれそうなものをこの際だからやってみよう。

 

となると・・・・・・・アレだな・・・・

 

でもウケるだろうか?

 

ドキドキしていた。

 

ドキドキのあまり、すっかり挙動不審になっていたためにまだイベントが始まる前からまた「Are you OK?」と聞かれてしまった。

 

そんな状態で待つこと70分。

 

70分って!

 

心臓が持たないよ!

 

イベントがそんなに遅れてスタートするなんて、シンガポールの人は日本人と時間の感覚が違うのかもしれない。

 

立ち見のお客さんたちも文句も言わずおとなしく待っている。

 

70分待たされた挙句聞かされるのはヘタクソな英語のスピーチですけど、いいですか?

 

以下、スピーチ全文(太字は日本語)

 

こんにちはー! (客席からも「こんにちは」の声)

 

アニメーションの国からやってきました。(HOOーという反応)

 

こんなにたくさんの人が集まってくれて驚いています。

 

皆さんの日本文化への愛にお礼を言います。

 

ありがとぉーっ! (誰にも伝わっていないと思うが谷村新二さんのモノマネで)

 

きょうは皆さんに日本の文化をひとつ教えたいと思います。

 

日本ではたくさんの人が集まったときにみんなでこれをやる習慣があります。

 

まずお見せしましょう。

 

いち、にぃ、さん、ダーッ!

 

いちは1です。発音は英語のITCHY(痒い)と同じです。(痒いーという表情でややウケ)

 

にぃは2。発音は(ひざを指差して)KNEEと同じです。

 

さんは3。発音は(天井を指差して)SUNと同じです。

 

そして、右こぶしを突き上げてダーっ!

 

ダーに意味はありませんっ。(言い切ったらウケた)

 

が、パワフルにしてくれるんです。

 

では皆さんも一緒にやってみましょう。

 

行くぞーっ!

 

いち、にぃ、さん、ダーッ!

 

気持ちよかったあ。

 

お客さんがどーのというより、自分が気持ちよくなってしまった。

 

満足だ。

 

やりきった感じがあった。

 

そのまま帰ってしまいそうになるほど。

 

つづく

 

 

 

 

 

翌朝、早起きしてマーライオンを観に行った。

 

今回はタクシーで行くことにした。

 

この間街で助けてくれた青年の発音を真似て「マー」と伸ばさずに「マライオン」と運転手に告げた。

 

「何?」

 

「マライオン」

 

「何だって?」

 

あれ?やっぱり「マー」と伸ばしたほうがいいのかな?

 

「マーライオン」

 

「何のことだ?・・・・さっぱりわからん」

 

何でだよう!何で通じないんだよう!

 

また手元にあった地図でマーライオンの場所を指差す。

 

「ああ、マライアのことか」

 

この運転手さんは「マライア」と発音したように聞こえたが、大した差はないじゃないか!

 

一体なぜ通じないのか。

 

だって、こっちはヒント出しまくり状態なのだ。

 

さて、問題です。

 

「ホテルに泊まっている外国人で、カメラと地図を持っていて見るからに観光客といった感じの人が行きそうな所で、「マ」から始まる場所はどこでしょう?」

 

どう考えたってマーライオンでしょうがっ!

 

今回も地図を持っていたからよかったが、もし持っていなかったら口から水を吐くジェスチャーとかするはめになっていたんだろうか?

 

そんな私の憤りをよそに、運転手は涼しげな顔で「スースー」と口笛を吹きながらマーライオンに向かい始めた。

 

何の曲か知らないが、中国っぽいその曲が吹き終わらないうちに着いた。

 

こんな近かったのか!

 

タクシー代は3ドル20セントだった。

 

日本円にすると・・・200円!

 

おとといの夜あんなに大汗かいて80分も歩いたのがつくづくバカらしくなった。

 

そんな怒りも込め、マーライオンの写真をバシャバシャ撮った。


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マーライオン自体は大したものではないと思うが、ポジショニングが素晴らしい。

 

マーライオンを写真に収めると、背景に非常に格好のいい高層ビル群が写るのだ。

 

そんな写真をシンガポールから帰って来た人に見せられた人は「シンガポールってすごいっ!」と思うに違いない。

 

ちなみにこのマーライオンを建てさせたのもリー・クワンユーだそうだ。

 

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なかなかの策士ですな。

 

 

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マーライオンを後にしてしばらく歩いていたらアジア系の人に話しかけられた。

 

「Do you know how to get to the マーライオン?」

 

 

私と同じ発音の「マーライオン」だった。

 

 

満面の笑顔で道を教えてあげた。

 

「よかったねえ、あなたは「マーライオン」が通じる相手に尋ねて」という気持ちを込めて・・・・。

 

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つづく

 

 

コスフェスト初日が終わった。

 

ステファニーとタカハンが韓国代表チームが宿泊しているコテージで一緒に食事をするというので同行させてもらった。


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コテージに着くと、韓国チームの男性たちが騒いでいた。

 

コスプレに使う電動ドリルがなくなったというのである。

 

電動ドリル!

 

そんなもの韓国から持ってきてるのか!

 

右手がマシンガンになっているキャラクターのコスプレでマシンガンを回転させるのに使うものだそうだ。

 

マシンガンを回すためのドリル・・・・。

 

とても物騒な響きだ。

 

空港で説明するの大変だったろうな・・・。

 

食事が済んだらシンガポール人スタッフが24時間電動ドリルが売っている店に連れて行くことになった。

 

そんなものが24時間売ってる店があるんだなあ・・・。

 

 

 

「日本ではどんな仕事をしているのですか?」

 

韓国の男性から話しかけられた。

 

「ニュースを読んだり、ナレーションとか・・・あ、そうだっ!」

 

私にはアニメファンの皆さんに自慢できる仕事がひとつあった。

 

「ケロロ軍曹の映画で声優をやったこともあるんだよね」

 

「へえ、それはすごい」

 

「セリフは5つしかなかったんだけどね」

 

「いや、5つでもすごいですよ」

 

「いやいやそれほどでも」

 

「そういえば彼女も声優なんですよ」

 

韓国チームにはとても可愛らしい感じの女性が同行していた。

 

声の仕事をしているという。

 

以前、世界コスプレサミット韓国代表選考会のMCを担当するなどコスプレとも縁が深いようで、今回はアニメカラオケ選手権の審査員を務めていた。

 

「彼女は韓国語吹き替え版のドラゴンボールでブルマの声を担当していたんですよ」

 

えー!

 

そんなすごい人だったのか!

 

あーあ、そんな人がいる前で、セリフ5つで自慢しちゃった・・・・

 

彼女にブルマのセリフをひとつ言ってもらった。

 

すごい!

 

韓国語なので何て言ってるのか全く分からないが、めちゃくちゃ可愛かった。

 

この感動を直接伝えたい。

 

サランヘヨ・・・・って口走りそうになりました。

 

つづく

 

 

 

 

初日のメインイベントは日本語アニメカラオケ選手権だった。

 

私は結局出場を辞退し、審査員に専念することにした。

 

カラオケと言っても歌詞付きの映像は出ないので、出場者は歌詞を覚えなければいけない。

 

さすがにそこまでの準備は出来ない。

  

もうちょっと早く言ってくれてたらなあ・・・・。

 

 

 

トップバッターの男性は黒いシャツ、黒いパンツに真っ赤なジャケット、黒い指だし手袋といういでたちで、明らかにあの人を意識していた。

 

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そう、水木一郎アニキだ!

 

タカハンによると、シンガポールでは水木一郎さんのほうがAKB48よりも知名度が高いらしい。

 

もう3回もシンガポールでコンサートを開いているそうだ。

 

曲はグレートマジンガーのテーマ。

 

♪君と一緒に・・・の「に」を急に高く上げて歌ったりするところも恐らくコンサートでの水木さんの歌い方を参考にしたものだろう。

 

そして1番を歌い終わると「ゼーットっ!」

 

って言っちゃったよ、この人!

 

歌っているのはマジンガーZじゃなくてグレートマジンガーのほうなので、「Z」はどこにも出てこないはずなのに・・・・・。

 

 

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初音ミクも登場した。

 

タカハンによると初音ミクもAKBより人気があるらしい。

 

シンガポールで開かれた初音ミクの3D映像ライブも満員だったそうだ。

 

歌と歌の間には日本語で観客にアピールしていた。

 

「みなさ?ん、私は初音ミクですねー

 

惜しい!

 

「私は初音ミクですよー」じゃなくて「私は初音ミクですねー」だと自分のことなのに他人事みたいだ。

 

 


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仮面ライダーも現れた。

 

マフラー、変身ベルト、マスクなど仮面ライダーのコスプレでステージを右に左に暴れまわり、さらにステージから駆け下りて♪ライダージャンプ!とか♪ライダーキック!という歌詞に合わせてジャンプしたり、飛び蹴りを披露したりしていた。

 

1番が終わった時点ですでに相当息があがっていたが、この曲は3番まであるのだった。

 

もともと低い打点の飛び蹴りがますます低くなっていき、3番では20cm跳べていたかどうか・・・。

 

改造人間が常人より跳躍力がないってどうなんだろう。

 

 

 

ここまでの出場者はコスプレにも力を入れていたが、アニメカラオケ選手権はあくまでも歌とパフォーマンスが審査対象で、コスチュームは審査の対象にはなっていない。

 

出場者が着たいものを着ればいいのだ。

 

真っ赤な髪、真っ赤なミニのスカート、真っ赤なブーツでなかなかセクシーな格好の女の子が登場した。

 

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流れてきたイントロは・・・・・

 

♪タララタララ タララタララ タララタララ タララ・・・

 

ドラえもんだった。

 

何でそんなセクシーな格好でドラえもん!

 

そしてドラえもんだとわかった瞬間に会場に沸き起こった歓声。

 

HOOー!

 

ドラえもんにHOOーは全く似合わないと思うが、シンガポールでもドラえもんが大人気なのがわかった。

 

 

 

サテンのシャツに豹柄のベストでテンガロンハットを被り、クネクネと踊った男性もいた。

 

あとで聞いたら「日本のジャニーズ、特に山Pをリスペクトしている」ということだったが、歌声は往年のトシちゃんに近いものがあった。

 

 

 

それにしても30組のカラオケをフルコーラスで聴くのはしんどい。

 

フルコーラスの必要はないんじゃないだろうか。

 

最初のフレーズを聞けば大体の力量は分かる。

 

「後半の転調するところがどーの」とかっていうのはよっぽど上手い人だけの話だ。

 

ここで鐘を鳴らせたらどんなにいいだろうと何度か思った。

 

「のど自慢」のあの鐘を発明した人の偉大さを思い知った。

 

 

 

そして私をもっとも疲れさせたのは審査員席に置かれたタブレットPCだった。

 

採点をこのタブレットに入力するのだ。

 

たったそれだけのことだが、私は四苦八苦した。

 

だって、タブレットとかって生まれて初めて触ったんだもの!

 

しかもこんな異国の地で!

 

数字を入れ直そうとしてちょっと迂闊なところをタッチしたら画面にバーンとちっとも読めない難しい漢字の中国語が出てくるし、スタッフに助けを求めると今度は英語であれこれ説明される。

 

私はデジタル機器の取り扱いに関しては日本語で説明されたってよく理解できない男だ!

 

そしてこんなに追い詰められているというのにツイッターも送らなきゃいけない。

 

傍目にもハッキリわかるほど消耗していたらしく、3人の人から「ARE YOU OK?」と訊かれたのだった。

 

つづく

スタッフが慌ててステージに走っていって、MCに耳打ち、やっと私が紹介された。

 

「あいつ忘れられてたみたいだぞ」というのが十分に客席にも伝わる感じのタイミングだった。

 

そして世界コスプレサミットシンガポール代表選考会予選PKラウンドが始まった。

 

因縁の対決だったわりにあっさり決着が着いた。

 

初めてコスプレの審査をする私も特に迷う必要がなくてよかった。

 

続いて行われたのは、アジアコスプレチャンピオンシップ・1人パフォーマンスの部だった。

 

この1人パフォーマンスと、翌日に行われる3人組パフォーマンスとの合計点でシンガポール、マレーシア、韓国、タイ、フィリピンの中からナンバーワンの国を決めるというのがアジアコスプレチャンピオンシップなのだった。

 

1人の演技と3人の演技という規定にしてあるのは、2人の演者によるパフォーマンスで競う「世界コスプレサミット」との差異化を図るためだろう。

 

韓国代表の男性が会場を沸かせていた。

 

去年の「世界コスプレサミット」で韓国代表だった人だ。

 

すごくマッチョな体をしている。

 

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コスプレなのに上半身ほぼ裸なのだ。

 

その肉体を生かした激しいアクションが決まるたび観客が「HOOー!」という歓声を上げる。

 

1人の演技なので闘っている相手の姿は見えないが、相手に殴られて口から激しく血を吐いたシーンでも「HOOー!!!」

 

血を吐いているというのに大喜びなのだった。

 

つづく

 

 

 

 

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シンガポール・コスフェストは遊園地やホテルのあるリゾート施設の一角にあるコンベンションセンターで開催された。

 

ステージは東南アジア1大きいらしい。

 

ステファニーは「100人乗っても大丈夫」と自慢していた。

 

「100人乗っても大丈夫」という表現を聞くとあの物置が想像されて「大して広いステージじゃないじゃんか」という印象を与えてしまうかもしれないが、そんなことはない。

「100人がラジオ体操しても大丈夫」くらいの広さがあった。

 

ステージの正面には座席も何も置かれていない。

 

広々と7mあけられている。

 

7m離れたところには審査員席があった。

 

ステージパフォーマンス全体を見渡すためには、これだけの距離が必要だそうだ。

 

そして、コスチュームの細部をチェックするために、パフォーマンスを終えた出演者はわざわざ審査員席の目の前まで下りてきてポーズを取ったり後ろ姿を見せたりするという。

 

審査員はものすごく権威があるみたいだ。

 

審査員席の後ろは6mほどカメラ用のスペースが確保してあり、審査員席とカメラ席の左右は出演者と関係者の席になっていた。

 

つまり、一般のお客さんは13mも離れたところからステージを見なくてはいけないのだ。

 

しかも立ち見。

 

なんか申しわけない。

 

最初に行われたのは「世界コスプレサミットシンガポール代表選考会予選PKラウンド」だった。

 

2週間前に代表選考会出場をかけた予選が開かれたのだが、2チームが同じ得点で並び、最後の1チームが決められず、日を改めてきょう、この2チームの審査をすることになったそうだ。

 

しかも、さらに劇的なことには、この両チームには去年シンガポール代表だった2人が別々に分かれて出場しているというのだ。

 

そりゃ、火花も散りますわな。

 

ステージにMCが登場し、まず審査員が紹介された。

 

審査員は3人。

 

まずシンガポールコスプレクラブのリーダー、タカハン。

 

タカハンは30代の男性で、自分がコスプレするよりもオリジナルのキャラクターやコスチュームをデザインするのが好きみたいだ。

 

彼のスケッチブックを見せてもらったが、西洋風の甲冑に漢字があしらわれていたり、陰陽師風の服を着ているのに、帽子は魔法使い風といった感じで、いろいろな国の文化がミックスされていて面白かった。

 

シンガポール人ならではのセンスかもしれない。

 

タカハンはシンガポールのオタクの皆さんの間ではかなり有名らしく、紹介されると大きな拍手が沸いた。

 

続いてスポンサーのシンガポール航空の人。

 

日本のアニメに詳しいわけではないが、「こういう審査をするのがとても好き」らしい。

 

そしていよいよ、私が紹介される番だ。

 

アニメの本場日本から来たのはどんな奴だ?

 

とても権威のある審査員を務めるのにふさわしい人間なのか?

 

そんな目で見られている気がして、とてもドキドキした。

 

MCが叫ぶ。

 

「さあ、みんな準備はいいかい?いよいよシンガポール予選PKラウンドの始まりだー!」

 

おーい!

 

すっとばされたよ俺!

 

つづく

 

打ち合わせのあと、ステファニーにホテルの近くのショッピングモールを案内してもらった。

 

とてもりっぱな建物である。

 

日本のショッピングモールに比べて空間にゆとりがある気がする。

 

そういえば私の泊まるホテルも4階から21階まで巨大な吹き抜けになっていた。

 

そういう建物を見ているだけでこの国の豊かさを感じずには居られない。

 

思わず「RICH COUNTRY!」と口にするとステファニーが「YES!」と自信満々に答えた。

 

「この国の若者は外国相手の商売の仕方を知ってるの」

 

その若者の中にはステファニーほかシンガポールコスプレクラブの面々も含まれるのだろう。

 

何しろ琵琶湖ほどの小国でありながら、今回も韓国、タイ、マレーシア、フィリピンが参加するアジアコスプレチャンピオンシップまで開催してしまうのだから。

 

ショッピングモールには飲食店もたくさん入っていた。

 

ちょっと多すぎじゃないの?というほど。

 

シンガポールはその昔、独身労働者が数多く出稼ぎに来ていて、その人たちはたいてい食事は屋台で済ませていたという。外食する人が多いのはその名残りかもしれない。

 

日本食の店も非常に多かった。

 

吉野家もあったが、日本の吉野家とは雰囲気が違い、ハンバーガーショップかカフェのようだった。

 

「日本の吉野家はサラリーマンばかりで、若い女の子は入りづらいところだけどねー」と言うとステファニーは「女の子が入りづらい店とか別にない。女性も男性と同じように働いてるし」と答えた。

 

男女同権もシンガポールのほうが進んでいるのかもしれない。

 

明日の準備があるというステファニーと別れ、一人でマーライオンを観に行くことにした。

 

決して観光目的ではない。

 

コスプレサミットのホームページ掲載用にシンガポールらしい風景を撮ってくるという任務が課せられていたのだ。

 

重ねて言うが、決して観光目的ではない。

 

が、夜のシンガポールを歩いているとワクワクしてくる。

 

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ビルが林立するシンガポールの夜景は昔アニメ映画「銀河鉄道999」で見た未来都市のようだった。

 

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それでもまだ雨後のタケノコのごとくニョキニョキと高い建物があちこちで建設中だ。

 

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「現在ビルの建設中です。ご迷惑おかけします」というような看板も見たが、日本の影響だろうか?ヘルメットを被った作業着姿の青年が目を閉じて軽くお辞儀しているイラストが描かれていた。

 

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そんなものは発見したけれど、マーライオンは見当たらない。

 

地図で見た感じでは15分も歩けば着けそうだったのに。

 

40分たった。

 

完全に迷子になっていた。

 

地図を見ながらキョロキョロしていたら親切そうな青年に英語で話しかけられた。

 

「どこへ行こうとしてるの?」

 

「マーライオン」

 

「えっ?」

 

「マーライオン」

 

「何だって?」

 

「マーライオン」

 

「何だろう?・・・・あなたの持っているその地図で指差して」

 

「ここ」

 

「ああ!マライオンのことか(笑)」

 

「マーライオン」ではなく「マライオン」と発音したようだが、大した差ないじゃん!どうして伝わらないんだろう?

 

「歩いていこうとしてるの?遠いよー。だってあなたが今いるのここだから」

 

とんでもないところまで来てしまっていた。

 

早い段階で90度ずれてしまったみたいだ。

 

また40分歩いておとなしくホテルに帰った。

 

つづく

 

 

チャンギ空港にシンガポールコスプレクラブのステファニーが迎えに来てくれた。

名前はイギリス風だし、私との会話は英語だが、タクシーに乗り込むとステファニーは中国語で運転手に行き先を告げた。

シンガポールの公用語は英語、中国語、マレー語、タミール語の4つ。

琵琶湖ほどの面積の国で様々な文化が混ざり合っているのだ。

ステファニーも中国系だけれど、おばあさんはマレー人だったという。

 

 

 

ホテルに着いてまず打ち合わせ。

 

今回のシンガポール代表選考会及びマレーシア代表選考会はシンガポールコスプレクラブが主催する「コスフェスト」というイベントの中で行われることになっていた。

この「コスフェスト」は2001年、当時16歳だったステファニーがセーラームーンのコスプレをしたところから始まった。

ステファニーはシンガポールで初めてコスプレした女性らしい・・・。

 

最初はごく小さなイベントだったが、徐々に大きくなっていき、2007年にはシンガポールのカリスマ的政治家、リー・クワンユーも来場するほどになった。

そして彼から「面白い!どんどんおやんなさい」というお墨付きも得て、さらに勢いを増し、去年は2日間で2万2千人の来場者があったという。

 

今回はシンガポール代表選考会とマレーシア代表選考会以外にもアジアの5カ国が参加する「アジアコスプレチャンピオンシップ」や「日本語アニメカラオケ大会」などが開かれることになっており、私に全ての審査員を務めてほしいという。

 

えーーー、聞いてないよーーーー!

 

日本では「シンガポール代表とマレーシア代表だけ決めてくればいい」と言われていたのに・・・・。

 

正直さほどアニメやゲームに詳しいわけではない。

コスプレだって実際にしたことは・・・・2回くらいだ。

 

ところがステファニーは「自分もコスプレをしている人には審査員をやってほしくない」という。コスプレイヤー同士は国をまたいで知り合いというケースも多いし、自分がコスプレしたことのあるキャラクターに思い入れがあったりして、審査の中立性が保てないというのだ。

 

世界コスプレサミット事務局の鈴木からは「向こうの人たちは日本人ってだけでものすごくアニメやゲームに詳しいと思ってますよ。何しろ本場から行くわけですから、相当期待されてますよ」と脅されていたけれど、別にそんなこともないようだ。

 

カラオケの審査は大丈夫だろう。

会場にいる誰より日本語は上手いはずだし、歌だってなかなかのものだ。

 

「俺、カラオケは得意なんだよね」というとステファニーに「じゃ、出場する?」と聞かれた。

 

えー、そんなに簡単に出ていいの?

 

審査の中立性は?

 

つづく

 

 

 

私はデジタルツール全般を非常に苦手としている。

 

メールもあまり出さない。

 

出すとしても手短に用件を伝えるだけだ。

 

楽しげなお誘いのメールにも「了解」としか返さない人間だ。

 

そんな私が先日「こんにちワン」から始まるややおどけた感じのメールを送信したところ、世界コスプレサミット事務局の鈴木は相当驚いたようで、こんなメールを寄越した。

 

「どうしたんですか、相澤さん!何かいいことあったでしょ?さてはあなたこの三日以内にHしましたね?」

 

・・・・・実際は飼っていた猫を亡くした悲しみを紛らわせるためにおどけていただけなのに。

 

「こんにちワン」も猫を忘れたい、避けたいという気持ちが、代わりに犬を呼び寄せたに過ぎないのに・・・・。

 

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そんな、猫が死んだときでもなきゃ長文メールを出さない、極力デジタルツールに触れる時間を少なくしたい私であるから巷で流行っているというツイッターなども一生手を出すことはないと思っていた。

 

ところが、仕事としてやらなくてはいけなくなったなう!

 

世界コスプレサミット、シンガポール代表選考会及びマレーシア代表選考会の審査員としてシンガポールに行くことが決まり、現地からリアルタイムでイベントの模様をツイートするという任務が与えられたのだ。

 

出発の二日前、鈴木から手ほどきを受けた。

 

「写真はマストです。ないと味気なくなっちゃうんで。文章は短く、なんとなく面白そうなことを書けばいいんです」

 

確かに鈴木は短く、なんとなく面白そうなことを書くのがうまい。

 

東海Walkerという雑誌に掲載された「世界コスプレサミット」の記事の中に顔写真つきで彼の自己紹介コメントが載っていたが、こんな感じである。

 

「んちゃ☆オラ鈴木。世界コスプレサミットを見に来ないと、月に代わっておしおきよ!」

 

なんとなく面白い。

 

特に「オラ鈴木」。

 

師として仰ぐに足る人物、と見た。

 

「じゃあ、とりあえず練習を兼ねて『今週末シンガポールに行きます』とツイートしてみましょう。この間の『こんにちワン』的な、ちょっと面白い感じの文章にして下さいね」

 

「『こんにちワン』の流れでいくと、『シンガポールに行きマウス』かな・・・」

 

「だったら『行ッキーマウス』にしましょう」

 

「うまいなー」

 

「うまいすか?じゃあ『行ッキーマウス&見ニーマウス』にしましょう」

 

よくそんなポンポン思いつくなー。

 

つづく

 

 

 


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盛岡駅の構内には七夕の笹が飾られていて、東北地方の復興を願う人たちがしたためた短冊が揺れていました。

 

中には地元の保育園の園児たちが書いたものもありました。

 

組ごとにまとめて枝につけられていて、どの組の子が書いたかわかるように短冊よりはるかに大きな紙に組の名前が書かれていました。

 

「ぶたにく組」


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えっ!普通、保育園の組の名前って花とか動物の名前じゃないですか?

 

さらに、「じゃがいも組」。

 

「すぷーん組」もありました。

 

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このときは何でこんな名前にしたのかわかりませんでした。

 

何しろ朝の5時45分でしたから、ボーッとしてたんです。

 

そんな時間に、関東や関西、遠くは広島や長崎から29人が集まりました。

 

ボランティアツアー、出発です。

 

3時間ほどバスに揺られて陸前高田市に到着。

 

内陸部はあまり震災の影響は見られなかったのですが、あの日津波がさかのぼった川沿いに瓦礫が現れ、海に近づくにつれてどんどん増えていきます。

 

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膨大な量です。

 

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それでも1ヶ月前にも来た人に言わせれば「だいぶ作業が進んだところもある」そうですが・・・・。

 

 

この日の作業は田んぼの瓦礫の撤去でした。

 

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海はまだ見えないし、川からも距離がありました。

 

あの日、川をさかのぼる波と、さかのぼって戻ってきた波とが巨大な水柱を上げてぶつかり、横に流れた水が川から何百メートルも離れたこんな場所まで襲ったそうです。

 

釘の付いた木材、捻じ曲がった鉄骨、道路のアスファルトの破片、ガードレール、タイヤ、テレビ、エアコン、掃除機、炊飯器、便器、エアコン、アイロンなどが散乱していました。

 

当初地元の人たちが4、5人で撤去に取り掛かったものの、「これは到底無理だ」と、ボランティアセンターに作業を依頼したそうです。

 

瓦礫の中で時々見かけるカエルだけが、ここが田んぼだったことを気づかせてくれます。

 

2mほどの小さな水溜りではオタマジャクシが泳いでいました。

 

カエルも頑張ってるんだなと思いました。

 

数百メートル向こうの小学校では運動会が開かれていました。

 

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ずっと延期されていて、やっと開くことができたそうです。

 

スピーカーから男の先生の声が響いていました。

 

 

「走れぇーっ!」

 

 

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頑張れ、東北。

 

 

作業を終え、バスに戻りながら見渡すと、自分たちが作業をしたところがハッキリとキレイになっていました。

 

バスに乗りこんだ私たちに、地元のお父さんが笑顔で手を振ってくれました。

 

来てよかった。

 

宿で食べたカレーがやたらにおいしく感じられました。

 

何てことないカレーなんだけどなー・・・・豚肉・・・・ジャガイモ・・・・・手に持ってるのはスプーン。

 

 

そっか、カレーつながりだったのか・・・・。

 

 

 

 

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